キリスト教葬儀に参列時の注意点






カトリックかプロテスタントかを確認しておく

 カキリスト教の葬儀に参列することになったとしても、それがカトリックなのかプロテスタントなのかによって、葬儀のスタイルが大きく異なります。
故人の信仰していたのがどの宗派なのかはっきりしている場合は別ですが、そうでない場合は必ずどのような方式で葬儀が行われるのかをまず確認するようにしてください。

遺族に面と向かって問いかけるのは失礼だと思われる場合でも、いろいろな手掛かりからカトリックの葬儀かプロテスタントの葬儀かを知ることも可能です。

例えば、故人の洗礼名が示されている場合は、ほぼカトリックと判断してよさそうです。プロテスタントの場合には、英国国教会のような一部の宗派を除いて、故人が洗礼を受けていても洗礼名が付けられることはありません。

「ミサ」という単語が案内にあったら、それはカトリックの葬式です。プロテスタントの場合はミサをあげることはありません。

「神父」であったらその式はカトリック、「牧師」の場合にはプロテスタントであると断言できます。

仏教の場合と違うしきたりを確認する

 キリスト教の葬儀に出席した場合、それがカトリックであれプロテスタントであれ、一般的な仏式の葬儀の作法とは少しだけ異なっている部分があるので、その点は気を付けるようにしましょう。

服装は仏式の場合と同様に、男性はダークスーツで女性は黒いスーツやアンサンブル(いわゆるブラックフォーマル)を着用し、靴やバッグを黒で揃えれば問題ありません。
ただし当然のことながら、仏式の葬儀では付きものの数珠は必要がないので、うっかり持って行かないようにしましょう。数珠を持つということは、自分が仏弟子であるという印ですからキリスト教にとっては何の意味も持ちません。

またキリスト教にとっては死は永遠の命の始まりであり、必ずしも不幸な出来事ではないことに注意しましょう。したがって「この度はご愁傷さまで」などといったあいさつはキリスト教の葬儀にはふさわしくありません。お悔やみの言葉は必要ないのです。

いわゆる香典を出す場合は「お花料」という表書きにすると無難です。香典袋のスタイルは他の宗教と共通ですが、蓮の花の絵がついたものは仏教専用なので避けるようにしましょう。十字架や百合の花がついたものがキリスト教向けです。

葬儀はプログラムに従って粛々と

 キリスト教の葬式は故人が所属していた教会で行われるのが普通ですが、近頃は仏式の場合と同様に典礼会館で行われることもあります。

式はカトリックの場合は葬儀ミサと告別式、プロテスタントの場合はミサは行われず、祈りや聖書の朗読や牧師の説教などを中心に進行することになります。式を司る聖職者は、カトリックでは「神父」、プロテスタントでは「牧師」なので、両者を混同してしまわないように注意しましょう。

式は配布されるプログラムに従って粛々と進んでいきます。進行がよくわからない場合、おとなしく着席したままでいても問題ありません。ただし途中で聖歌あるいは讃美歌を歌う場面では、できるだけ他の出席者と声を合わせて歌うようにする方が良いと思われます。

特に問題になるようなことは何も起こりませんから、緊張をせずに式の進行を見守って下さい。仏式の焼香に代わりに献花が行われますが、その場合は他の出席者のやり方を観察してそれに従えば良いでしょう。

最後に

 キリスト教の葬儀は、大きく分けてカトリックのやり方に従う場合とプロテスタントのやり方に従う場合があります。どちらのやり方で行われるにしろ、服装が一般の仏式の場合と大きく変わるわけではないし、ごく一部のルールにさえ気を付ければ、特に問題になることはありません。緊張せずに淡々と進行を見守り、聖歌あるいは讃美歌の合唱には無理のない範囲で参加すれば大丈夫です。

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日比谷花壇のお葬式 コラム編集部




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