無宗教の葬儀に参列する際の服装は?






自由で新しい無宗教葬儀というかたち

 少子化がすすみ家族の在り方が大きく変わった現代では、葬儀のかたちも同様に様変わりしています。
比較的信仰心の厚いお年寄りとの同居も少なく、普段から宗教に触れることなく育った世代には無宗教の葬儀が人気となっています。

無宗教の葬儀とは宗教のしきたりにとらわれず、故人や遺族の希望に添った自由な形式の葬儀のことを指し、一般的な葬儀と異なりお寺や教会では行いません。
故人にゆかりのある場所や公共施設、ホテルなどで行われることが多く、故人が好きだった音楽を流したり、パーティー形式で行なわれることもあります。

このような葬儀は小規模で行われることが多く、僧侶や牧師に来てもらう必要が無い、プラン次第で費用が比較的安く抑えることができるといった特徴があります。
また、親しい人たちだけでゆっくりお別れができるというメリットもありますが、故人と親しかった方々にはあらかじめその旨を相談し、了承を得ておくのが良いでしょう。

無宗教の葬儀にはきちんとした服装で

 無宗教の葬儀に参列する場合、先方から服装の指定が無い場合は一般的な喪服を着用しましょう。
男性は黒のスーツに白いワイシャツ、ネクタイ、靴、靴下などは黒色のものを用意しましょう。
女性も同様に黒のワンピースまたはアンサンブル、ストッキングと靴は黒いものを身に着けましょう。
女性の場合は黒いものであれば良いというわけではなく、靴は金具の付いていないもの、バッグは光沢のないものが望ましいとされています。
服装もあまり肌の露出があるものは良くありません。
肌が透ける素材のデザインも避けるようにしましょう。
アクセサリーは基本的につけません。
身に着けてもよいのは、結婚指輪と真珠などのシンプルなネックレスとイヤリングだけです。
平服でという指定がある場合は、男性はダークスーツ、女性は地味な色のワンピースかスーツを選びましょう。
どのような服装で参列するかは葬儀のかたちにもよりますが、故人をしのぶという意味でもきちんとした服装が望ましいでしょう。

無宗教の葬儀に必要なものは?

 無宗教の葬儀にも香典は用意しましょう。
無宗教の場合は香典袋に特に決まりはありませんが、あまり格式ばったものではなく一般的な不祝儀袋や、白の無地のものがふさわしいでしょう。
白黒の水引はあってもなくてもかまいません。
表書きは「御霊前」「御花料」など、宗教と関係ない言葉を選ぶのがマナーです。

先方から「ご香典は御辞退申しあげます」と通知がある場合は、香典は必要ありません。
ただし、「供花、供物の儀は御辞退申しあげます」と通知があった場合は、香典が必要な場合もありますので注意が必要です。
不明な点があれば主催者に問い合わせるのが良いでしょう。
一般的な葬儀の際に必要とされる数珠ですが、無宗教葬儀では焼香の代わりに祭壇に花をたむける献花が行われることが多く、基本的に数珠は必要ありません。
しかし、葬儀の内容がよくわからないので不安だという場合は持参してもマナー違反にはなりません。
また、ハンカチは白い無地のものか、あまり派手ではないものを用意しましょう。

最後に

 宗教に関係なく、葬儀に参列するのに一番大切なのは故人を悼む気持ちです。
少しくらい立ち振る舞いが間違っていても、その気持ちがあれば他人を不快にさせることはないでしょう。
しかし、マナーとは他人を思いやる気持ちから生まれたものです。
葬儀に参列した他の人たちやご遺族の方々の気持ちを考え、心をこめてのぞむことが大切です。

この記事を書いた⼈

日比谷花壇のお葬式 コラム編集部




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