樹木葬とは?特徴について






樹木葬とは

樹木葬というのは、亡くなった方を埋葬するための方法の一つで、墓石の代わりに樹木を使うというものです。この樹木葬には、里山型、樹林型、ガーデニング型、シンボルツリー型の4つのタイプがありますので、ここではそれらの内容について順に見ていくとこにしましょう。

里山型

一つ目の里山型というのは、山林の一部を墓地として使用するというやり方です。山林をそのまま墓地にするケースと、山林を間伐してできたスペースを墓地にするケースがありますが、いずれの場合ももともとそこに生息している樹木を墓標代わりに用いるという点は同じです。かつての日本では人々が里山に暮らすというのは普通の光景でしたので、里山型の樹木葬は決して最近になって始まった埋葬方法であるというわけではありません。なお、自然の山林をそのまま墓地として使用するので、比較的コストが安くて済むというメリットがあります。

樹林型

二つ目の樹林型は、山林ではないところに墓標となる樹木を植えて、将来的に樹林化させていくというものです。樹林になるまでには長い時間が必要ですが、自分が死んだ後は自然に還して欲しいと望んでいる方には適した方法であると言えるでしょう。都市部に近いエリアに作ることもできるので、里山型に比べると、アクセスしやすいという利点があります。

ガーデニング型

三つ目のガーデニング型というのは、西洋風の墓石を設けた上で、その周囲を庭園のように樹木でデコレーションするというものです。花壇を作って四季折々の花を愛でられるようにしたり、目隠し用に生垣を作って落ち着いた環境で墓参りできるようにすることも可能なのですが、しっかりとメンテナンスしないとあっという間に荒れ果ててしまうため、他の方法に比べると、維持管理に労力と費用を要するという点には注意が必要です。

シンボルツリー型

四つ目のシンボルツリー型は、墓地の中に1本または複数本のシンボルツリーを植えた上で、その周りを共同墓として使用するというものです。複数の人を共同で埋葬するため、維持管理のコストが抑えられるというのが利点です。

お墓と樹木葬の違い

次に、樹木葬と従来のお墓との違いについて見ておきましょう。

永代供養

お墓は、基本的に遺された子孫が管理しなければなりません。お墓によってはそこを運営しているお寺などに管理を任せることもできますが、その場合でも、子孫が代々にわたって管理料を負担し続ける必要があるのです。もし、子孫が管理を放棄すると、お墓に埋葬されている先祖は全員が無縁仏になってしまいます。これに対して、樹木葬の場合は一部に例外はあるものの、永代供養が原則です。そのため、一度埋葬してしまえば、あとは管理する必要はありません。そのため、無縁仏にはなりたくないという方や、子孫に負担をかけたくないと考えている方にとっては、樹木葬は有力な選択肢の一つになり得るでしょう。

宗教不問

お墓は、自治体が運営している施設のように、宗派を問わず誰でも利用できるものも一部にはありますが、基本的にはその多くが宗教法人が運営しているため、利用者の宗派によって利用できるかどうかが決まってきます。一方、樹木葬の場合には、必ずしも全てというわけではありませんが、宗教不問で利用できるところがほとんどです。あまり宗教には関心がないという方でも手軽に利用できるというのも、樹木葬のメリットであると言えるでしょう。

樹木葬に使われる木

続いて、樹木葬においてよく使われる木の種類を紹介します。いずれも日本人にとって馴染み深い木ばかりです。

サクラ

樹木葬で使われる木の中でも、特に人気が高いのがサクラです。国花にもなっていることから分かるように、日本人にとってサクラは昔から身近にある特別な樹木です。そのため、その根元で眠りのつきたいと考える人が多いというのは決して不思議なことではありません。なお、サクラを使った樹木葬は「桜葬」と呼ばれることもあります。

ハナミズキとサルスベリ

サクラに次いで人気があるのが、ハナミズキとサルスベリです。いずれも街路樹としても使われるポピュラーな樹木で、花と樹形の美しさが高い人気を誇る理由でしょう。また、どちらも比較的丈夫で、それほど手入れをしなくてもすくすくと成長していきます。管理のしやすさも、これらの樹木が選ばれる理由なのです。

 

その他の樹木

樹木葬に使われる樹木は、ここで紹介したもの以外にも数多くあります。モミジやムシカリ、ツバキ、ユキヤナギなどが使われることもありますし、人によってはクスノキのような常緑樹にこだわるケースもあります。基本的に樹木であれば何でも使用できるので、自分が好きなものを選ぶようにすると良いでしょう。

樹木葬を検討してみよう

樹木葬は自然に囲まれて永遠の眠りにつくことができるため、年々需要が高まってきています。子孫にお墓を管理する負担を負わせることもないので、なるべく自分の死後は遺された人に迷惑をかけたくないという方は、ぜひこの樹木葬を検討してみると良いでしょう。なお、もし樹木葬を希望する場合は、前もって、樹木葬のタイプや使用する樹木を決めておくのがおすすめです。

この記事を書いた⼈

日比谷花壇のお葬式 コラム編集部




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