エンディングノートを作成するには市販のものを購入する、インターネットのWebサイトからテンプレートをダウンロードする、そして大学ノートやルーズリーフを使って自作するという3つの方法があります。この中で、最も手間がかかるのは自作で作り上げる方法です。手間がかかるとわかっていながら自作するのは、自作だからこそ感じられる良さがあるからでしょう。
エンディングノートを自作する良さとは、まず自分が書きたい内容を自由に設定できる点です。市販品やテンプレートを活用するのも良いですが、もしかすると自分が記しておきたい事を書く項目が無いかもしれません。また、人によって書きたい内容の量も違いますので、あらかじめ設けられたスペースでは書き切れない可能性もあります。その点、自作の場合は項目も記入スペースも自分で自由に決められますので、後になって「もっと書いておけばよかった」と後悔するようなことも無いでしょう。
オリジナリティあふれる、世界でたった一つしかないエンディングノートに仕上げられるのも自作のメリットと言えます。項目や記入スペースを自由に設定できるだけではなく、自作の場合はデザインも自由自在です。市販の可愛いノートやお気に入りのノートを使うも良し、ルーズリーフを使う場合は自分で表紙を作ってみても良いかもしれません。白紙のノートであれば、イラストを加えてみたり、シールやマスキングテープでデコレーションをして読みやすく工夫することも出来ます。費用をなるべく抑えて作りたい場合は、自宅にあるノートや安いノートを使っても問題はありませんが、少々書き込むノートにこだわってみても、市販のエンディングノートを購入するよりも低コストで作成できるのは間違いありません。
エンディングノートを自作する上で、最も悩むのが目次の作り方かもしれません。ただ目次を作らないことには、何をどのようにまとめて良いか混乱するため、目次作成は最初にすべき作業となります。目次を考える際は、まず自分の書きたい内容を書き出し、それを元に必要な項目をピックアップしていきます。自分が意思表示出来なくなった時に家族に伝えておくべき事やどのような準備をしておくと家族が身辺整理をする際に負担にならないかを想定しながら考えていくと、大切な内容を漏らさずエンディングノートにまとめることが出来ます。
基本的に何について書き込むかは自由ですが、必要最低限の項目は入れておきたいものです。エンディングノートによく記載されているものとして、自分自身について、医療や介護のこと、親族や友人など周りの人のこと、葬儀や納骨の形式、遺品・財産相続についてなどが挙げられます。例えば、自分自身について記載する内容は名前や生年月日、血液型、本籍などのいわゆる個人情報です。誰がそのエンディングノートを書いたのか一目瞭然で、家族であっても把握しきれていない内容もきちんと記しておくことが出来ます。
医療や介護についての項目では、自分が認知症や病気になった際に周りの人に知っておいて欲しい情報を書いておきます。持病や常用薬、アレルギーの有無、利用したい介護サービス、また延命治療を希望するか否かもノートに書いておくと家族への強いメッセージとして残すことが出来ます。そして、親族や友人の項目では名前と連絡先を書いておきますが、入院した時やお葬式に呼んで欲しい人を一覧にしておくと、いざとなった時も家族の手を煩わせずに済むでしょう。
葬儀や納骨の形、遺品・財産相続については、自分が亡くなった後の事を想定して記入していきます。葬儀の規模や喪主を任せたい人、宗教・宗派、お墓を持っている人は霊園の住所や連絡先も記載しておくと家族が助かるでしょう。遺品・財産相続については特に揉める内容になるため、現金や預金、不動産、株や有価証券、そして加入している生命保険と受取人なども外せない情報です。もし大切にしている絵画や骨董品があれば、どれほど価値のあるものかノートに説明しておいても良いかもしれません。ただし、遺書と違って法的な効力はありませんので、あくまでも情報としてまとめておきましょう。
必要最低限の内容をピックアップした後は、自分がエンディングノートに残しておきたい項目を目次に加えます。そもそもエンディングノートを作る目的は人によって違い、自分史の作成にも重点を置きたい場合は、自分年表や大切な人へのメッセージなどを目次に入れても良いかもしれません。自分年表には自分の歩んできた歴史、大切な人へのメッセージには楽しかった思い出や感謝している言葉などを記載しておくと、改めて自分自身の人生を見つめ直すことができます。
エンディングノートを自作する時に参考にしたいものは、市販のエンディングノートやインターネットからダウンロードできるテンプレートです。自作は自由に作成できるというメリットがありますが、あまりにも自由過ぎると特に中身のない内容になってしまう恐れがあります。後になって家族が困らないためにも、必要最低限の内容は取り入れておく必要があり、一般的なエンディングノートはどのような項目で構成されているのかチェックしておくと参考になるでしょう。また、自分が書きたい内容ばかりではなく、家族が知りたい情報も必要ですから、家族と話し合って意見やアドバイスを出してもらうと過不足なく情報をまとめられるでしょう。
エンディングノートは既製品やテンプレートを活用するのも良いですが、自作するとより自分の気持ちや伝えたいことを細かく記載出来ます。色々と詰め込み過ぎると大切な内容が抜け落ちてしまう可能性もあるため、項目ごとに丁寧に書いていき、最後は見直しをしておくことも大事です。家族や大切な人に伝えるべき内容を1冊に整理しておけば、自然と心も軽くなり、新鮮な気持ちで未来へ向かって歩み出せるようになるでしょう。
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