神式の花祭壇の特徴や 注意するべきポイント






神式の葬儀における祭壇の意味

 葬儀での祭壇は、宗教によって飾りつけのポイントに違いがあります。ここでは神式の祭壇の飾りつけのポイントや注意事項を解説していきます。

祭壇は元々棺を最上部に祀り、さらに葬祭用品を並べて葬列へ運ぶためのものでした。しかし祭壇は現在、故人を供養するためという意味合いが強くなっています。基本的に葬儀会場の正面に設置されますが、その種類は様々です。どの宗派においても故人らしさを表す傾向にあるようで、神式の場合も例外ではありません。しかし神式の祭壇において、重要な意味があり外せない装飾品もあるので、まずはそれらを確認しておきましょう。

神道は万物を神とし、亡くなった人も氏神になると考えています。そのため神式の祭壇にも、そういった意味が込められている特徴が多くみられます。神式の葬儀では、白木の台を組み合わせてできた八足祭壇を使うのが一般的です。神式の祭壇には多くの装飾品がありますが、特に重要なのは鏡と勾玉、剣でしょう。これは三種の神器と呼ばれ、神式ではシンボル的なものとされています。森羅万象や天地万物を意味する五色旗を飾るのも神式祭壇の特徴です。神様に献上する食事として神饌も用意します。神饌は米や魚、山の物、川の物、野菜、果物、塩、酒などです。これらは三方という台に飾られます。

また、もともとは衣服や紙、農耕具などを幣帛として飾る習慣もありました。しかし現在は、絹や麻などでできた赤い布を幣帛として使用しています。神様の乗り物である神輿も重要な装飾品です。神社がない時代には、神様は山や川などから神輿で祭事の場所まで移動していたと言い伝えられています。そのため神式の祭壇には、神輿が飾られているわけです。他にもぼんぼりやしめ縄などもあり、神式祭壇ではこれらの装飾品を省略することはほとんどありません。

神式の花祭壇の飾りつけのポイント

 本来日本の葬儀では花を飾る習慣はなく、神式の葬儀でも花の代わりに榊を飾るのが一般的でした。榊は古事記や万葉集にも神様に関連して登場していることから分かるように、古くから神事に欠かせない植物として知られています。現在の神式の祭壇では、両脇に榊が供えられるのが一般的です。これを大榊と言い、神式の祭壇では現在でも大榊のみ使用する場合もありますが、それ以外の花も使って花祭壇にするケースも増えています。

花祭壇は宗教的な要素が薄く、どの宗派でも取り入れやすいのが特徴です。葬儀全体の雰囲気が、程よく明るい印象になります。使う花を工夫すれば、故人らしさを表すこともできるでしょう。ただし飾りつけには気をつけておきたいポイントがあります。神式における花祭壇の飾りつけのポイントは、すでに紹介してきたような装飾品を邪魔しないデザインにすることです。

そこで、特に重要な三種の神器の配置を確認しておきましょう。三種の神器の1つである鏡の置き場所は祭壇の上段中央で、遺影をそのすぐ下の段の右側に配置するのが一般的です。五色旗は左右に飾り、刀と勾玉をそこに吊るします。他に神饌などもあり、全ての装飾品を邪魔しないように花を配置するのが重要です。装飾品が多い神式で花祭壇を使用する場合は、デザインを葬儀社によく確認することも大切と言えます。他の飾りつけのポイントとしては、使う花の色に気を付ける点が考えられるでしょう。

使う花の色は白がメインで、特に菊を使用する場合が多くなっています。なぜなら日本の国花であり、格調高いという花言葉もあるため葬儀に適していると考えられるからです。他にも栽培や調達がしやすいという、実用的な意味もあります。また白という色自体に弔いの意味があるので、白いカーネーションやラン、ユリなどを使うことも可能です。白いカーネーションには亡き母に送る愛という花言葉があり、弔いの気持ちが表れていると言えるでしょう。

一方ユリには枯れると花がそのまま落ちるという特徴があり、それはまるで頭が落ちるようで死を連想させます。縁起が悪くお見舞いには向きませんが、実は葬儀には適しているのです。神式では、以上のような菊と白い花を使用した花祭壇にするのが最適でしょう。もちろん神式でも、他の色の花を使った花祭壇にすることは可能です。故人が好きだった花や庭で育てていた花などを使うケースもよくあります。アジサイやギボウシなど、花祭壇に使うのは珍しい花を使うこともあり、神式の花祭壇の自由度は高いと言えるでしょう。

神式の花祭壇の注意事項

 神式の花祭壇のバリエーションは増えており、自由度も高くなっているとは言っても、やはり花祭壇をよく思わない方もいます。特に神式では生花を供える習慣がないため、花祭壇にする場合は注意が必要です。葬儀の参列者の世代によっては、トラブルになる恐れもあるでしょう。花祭壇にするとしても派手な色の花は避けて、菊などの白い花のみにするのが無難です。

使う花については、事前に葬儀社とよく打ち合わせをしましょう。多くの葬儀社は神主と相談して花祭壇を作りますが、そうではない場合もあるかもしれません。念のため、自分で花祭壇について神主にも確認するようにしましょう。また、神主が花祭壇を嫌がることも考えられます。その場合花はあきらめ、榊のみにする方が良いでしょう。

適切な花祭壇で故人を供養しよう

 花祭壇は遺族や故人の意向を尊重する傾向にある現在の葬儀に適していると言え、神式の葬儀でも取り入れる方が増えています。しかし、飾りつけには注意が必要です。重要な装飾品を邪魔しないようにしたり、使う花に気を配ったりすることが重要になります。葬儀社や神主と相談しながら、トラブルなく故人を弔うことができるようにしましょう。

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この記事を書いた⼈

日比谷花壇のお葬式 コラム編集部




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