キリスト形式で執り行う葬儀。献金とは何か?司祭・牧師へのお礼としてお渡しする献金について






献金とは何か?

 葬儀を執り行うにあたっては様々な費用が必要になります。葬儀業者へ支払う費用については一般的によく知られていますが、仏教やキリスト教に入っている家であれば属している宗派に支払う費用が発生するケースが多い事も覚えておきましょう。この費用は葬儀を取り仕切ってもらった事に対するお礼という意味合いで支払います。注意しておきたいのは費用の名称が宗教・宗派ごとに異なるという点です。一般的に仏教であれば「お布施」という形で僧侶や寺院に納めますが、キリスト教では「献金」という名目で教会もしくは司祭・牧師個人宛に納めます。どこにどれくらいの献金が必要になるかは教会によって異なるので注意が必要です。なお、キリスト教の中でもカトリックは司祭(神父)、プロテスタントの場合は牧師(先生)と呼び方が異なるので併せて覚えておきましょう。

献金の相場は教会への場合で5万~20万円、司祭・牧師個人への場合は5万~15万円程度と言われています。お金に関するやり取りはトラブルの原因にもなり得るため、具体的に規定や基準を設けている教会も少なくありません。相場にある程度幅が見られるのは、葬儀内容・当日の牧師・司祭の拘束時間・移動距離など様々な要素によって費用が上下する場合が多いためです。献金の金額は一般的に都心部よりも地方の方が安く抑えられる傾向が見られます。葬儀は急に訪れる身内の不幸によるものであり、内容によりますが費用も安くはありません。経済的な事情から献金の金額をなるべく抑えたい場合には、直接教会に相談してみましょう。

献金はお金に関する事なので、渡し方についてもマナーを押さえておく事が大切です。一般的にキリスト教式の葬儀では教会・司祭もしくは牧師・必要であればその他関係者に対してそれぞれ個別に献金を用意するケースが多いので留意しておきましょう。献金を個別の封筒に入れて渡す事になりますが、タイミングは慌しい葬儀中を避けて「葬儀が始まる前」か「終わった後」がベターです。封筒の表書きは教会への献金であれば「感謝献金」、司祭・牧師への献金は「御礼」と書きましょう。使用する封筒は無地の白封筒が無難です。ハスの花が描かれていると仏教を連想させてしまうため、模様入りの場合はキリスト教にゆかりのある百合が描かれた封筒が良いでしょう。

献金の種類について

実はキリスト教における献金は葬儀の際だけに用いられるものではなく、様々な場面で教会に納められています。混乱を避けるためにも、キリスト教の献金の種類についてはしっかり知識を身につけておくと良いでしょう。一般的にキリスト教においてよく納められている献金は以下の通りです。

維持献金

教会の運営は基本的にキリスト教徒が毎月納めている献金によって賄われており、これを維持献金と呼びます。目安としては信徒それぞれの収入の10分の1と言われていますが、個々人の信仰度や経済事情によって金額はまちまちです。封筒に入れた献金を教会内に設置されている献金箱に入れたり、経理を担当している人が集金したりなど納め方は教会ごとで異なるので注意しましょう。

ミサ(礼拝)献金

キリスト教の教会では毎週日曜日に祈りを捧げる集会であるミサ(プロテスタントの場合は「礼拝」と呼ぶ)が開かれています。この時、神に感謝を示すために献金を行う教会が多いです。ただしミサや礼拝での献金は高額なものではなく、一般的に100~1000円前後が納められています。裁量は信徒次第となっており、ミサや礼拝の最中に配られる献金用の袋やカゴにそれぞれがお金を納めていくパターンが多いです。

その他

上記以外にもキリストの復活を記念するイースターや誕生日を祝うクリスマスなど、キリストにまつわる記念日が訪れると任意で献金が行われる事があります。公式の記念日でなくても、結婚・出産・病気からの回復などめだたい事があると神への感謝として自発的に献金する信徒も多いです。

牧師のほかにもあるオルガン奏者へのお礼

 キリスト教式の葬儀ではパイプオルガンによる演奏や聖歌隊による合唱が行われる事も珍しくありません。こうした演出を行ってもらった場合には、オルガン奏者や聖歌隊に対してもお礼の気持ちとして献金を行うのが通例です。オルガン奏者・聖歌隊員への献金の相場は1人あたり5000~2万円程度と言われています。有名なオルガン奏者であればある程度金額が高くなる他、聖歌隊の人数によっても必要な金額は変動するので注意しておきましょう。相場に見合わない金額を献金してしまうと失礼にあたってしまうため、具体的な金額を決められない場合には教会もしくは葬儀業者に相談してみてください。

献金の本質は「お礼」の気持ち

葬儀は何かと費用がかさんでしまい、精神的にも経済的にも圧迫される人が多いでしょう。そんな中でも献金の本質は教会や司祭・牧師・オルガン奏者に対する「お礼」の気持ちです。キリスト教で重要視される「感謝の気持ち」がここにも表れていると言えるでしょう。献金に関する正しい知識を身につけた上で必要であれば教会や葬儀業者に相談し、トラブルの無いよう気持ちよく故人を送り出しましょう。

この記事を書いた⼈

株式会社⽇⽐⾕花壇
フューネラルプロデューサー

金澤 和央(カナザワ カズオ)




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