キリスト教の葬儀に包むお花料(お花代)とは何か?






お花料(お花代)とは?香典との違いは?

通夜や告別式に参加するときは「ご香典」を用意するのが一般的です。しかしキリスト教の葬儀では少し異なり「お花料」あるいは「お花代」を渡すことになります。なぜキリスト教ではご香典ではなくお花料なのか、これは仏式とキリスト式の違いに理由があります。そもそも仏式のご香典とは、「お香(線香)の代わりに供える」という意味を持っています。しかしキリスト教の通夜や告別式では線香を焚くことはないので「ご香典」というのは適しません。そこで供花の代金としてお花料を遺族に渡すという流れになるのです。現代ではご香典もお花料も「葬儀費用をまかなうためのお金」と考えている人が多くなっています。

 

キリスト教式葬儀にご香典を渡す習慣はありませんが、仏教式にはお花代が登場することがあります。例えば故人の訃報を知ったのが、葬儀を終えてから長い月日が経ってからというような場合。基本的に香典は遺された家族の突発的な出費を助ける、葬儀費用を補助するという役割を持っているため、葬儀から長い時間が経っていると渡すことができません。そのため、時間は経ってしまったが弔意を示したいというようなときには、お金をお花代として渡すのが適切となるのです。

お花料(お花代)の相場は?

お花代の相場は、ご香典の相場と同じく、故人の関係性や自分の年齢によって変化します。故人が両親の場合、自分が20~30代なら5万円、40~50代なら10万円程度が相場になります。故人が兄弟姉妹の場合は、自分が20代なら3万円、30~50代の場合は5万円が相場です。故人が祖父母、叔父叔母、いとこ、甥姪などの親族の場合、自分の年齢に関係なく1万円が相場ですが、付き合いの深さを考えて金額を決めるようにするといいでしょう。日頃から親しくしていたなら、もう少し増額しても問題ありません。ただし相手に気を遣わせない範囲に収めることが大切です。故人が嫁の実家や娘の嫁ぎ先の両親の場合は、3~5万円を包むようにします。

 

故人がご近所の人の場合は3千円~1万円が相場。ただし町内で決まりがあったり、ご近所同士で金額を合せることになっていたりするので、その場合はそちらに従いましょう。故人が友人、知人の場合は5千円~1万円が相場ですが、これも付き合いの深さや長さに応じて金額を変えて問題ありません。故人が会社の関係者の場合、その人が先輩か後輩かによって相場が変化します。故人が上司や先輩の場合、自分が20~40代なら5千円、50代なら1万円が相場です。部下や後輩の場合、自分が20代ならば5千円、30~50代なら1万円が相場になります。

 

お花料もご香典と同じで、故人との関係性の深さによって金額を変えることがあります。特別お世話になった人、付き合いが深かった人など、故人への重いが強い場合は多い金額を包みたくなりますが、あまり高額にしてしまうとご遺族に気を遣わせてしまうことになります。気持ちを込めることは大切ですが、やはり相場は意識するようにしましょう。

お花料(お花代)の封筒や書き方、包み方は?

お花料を包む封筒は、白色で百合の花や十字架が描かれているキリスト教用のものを使います。キリスト教用のものは香典袋のように水引が引かれておらず、キリスト教を象徴するモチーフが描かれています。蓮の花は仏教のシンボルなので、これが印刷、箔押しされている物は選ばないようにします。特定の宗教のシンボルが描かれた封筒を、他の宗教の葬式で使用するのはマナー違反になるため注意が必要です。しかし、キリスト教用の封筒が手に入らなかったときはどうすればいいのでしょうか。日本ではキリスト教式葬儀が少ないため、小規模な文具店やコンビニなどでは手に入らないことも多いです。ある程度の大きさの文具店であれば置いていますがそこまで行く時間がないときは、真っ白な熨斗袋で代用しましょう。それもないなら、郵便番号が印刷されていない普通の白い封筒を用意し、自分で表書きして使うことができます。

 

表書きは薄墨の筆ペンで「御花料」と書きます。これは仏教式と同じです。筆ペンがない場合は、黒のボールペンやサインペンを使用しても構いません。また、「御花料」という表書きはカトリック、プロテスタント共通のものなので宗派に関係なく使用することができます。氏名の書き方は基本的に仏教式と同じです。1人分であれば、上半分に書いた「御花料」の下に、中央を揃えるようにしてフルネームを記載します。2人のときは連名で、3人以上の場合は代表者の氏名だけを書いて「外一同」「他○名」とその左側に書き添えるようにします。その場合、別紙にそれぞれの住所氏名、金額を書いて中袋に入れておきましょう。お花料の入った封筒は、汚れたり折れたりしないよう袱紗に包んで葬儀場に持って行きます。袱紗は慶事と弔事で包み方が異なり、弔事の場合は「右、下、上、最後に左」とする左開きにします。

仏教式との違いを意識しよう

「キリスト教のお葬式では、なぜご香典ではなくお花料なのか」という疑問は、「キリスト教ではお香を焚かないから」という特徴を理解すると分かるようになります。この他にも、お葬式は宗教や宗派によっていろいろな違いがあります。大切な人を亡くして悲しんでいる遺族を煩わせないよう、マナーを守って参列するようにしましょう。

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