一般葬は身内以外の参列者がたくさん来るため、遺族は挨拶回りや葬儀の運営などで忙しくなります。特に通夜は食事の用意など、参列者に対する気配りを要するので気付いたら通夜が終わっていたということにもなりかねません。
遺族で役割分担してできるだけ故人とゆっくりお別れの時間が取れるようにしましょう。故人と親しい人などに協力を求める、費用をかけても葬儀社のスタッフを多く雇うなどいくらでも工夫はできます。通夜が忙しくても告別式は比較的ゆっくりできる可能性があるので、悔いの残らないように葬儀を行うことが大切です。
ゆっくりとお別れができないだけではなく、参列者への気配りによって疲れが生じる問題もあります。一般葬は通夜・告別式と2日間かけて行われるので遺族の疲労は相当なものです。故人が亡くなってからは3日~5日間程度、忙しくなるため適宜休憩を取って体力を調整しましょう。遺族同士、互いの状態を確認して葬儀を行うことが重要となります。
家族葬や一日葬など小規模な葬儀では香典を受け取らないことが増えてきています。しかし一般葬では葬儀の費用負担を軽減するためという目的もあり、香典を受け取ることが多いです。香典を受け取った場合、必ず香典返しをしなければなりません。
香典返しの相場はもらった香典の半額と言われています。
ちなみに、500円程度のハンカチなどは会葬御礼となるので香典返しではありません。参列者への感謝の意を込めた品物なので、香典返しの計算には含めないのが一般的です。
故人と親しい人から高額の香典を貰った場合は、必ずしも半額相当の香典返しをする必要はありません。親族からの気持ちなので、3万円を超える香典に対しては3分の1か4分の1程度の香典返しで良いでしょう。
一般葬は当日実際に来る参列者の具体的な人数が把握しにくいという特徴があります。連絡した人全員が来るわけではありませんが、席や食事は全員分と予備を用意しておかなければなりません。ほとんどの場合、用意した食事などが無駄となってしまいます。
想定していた人数と差が生じるほど、無駄な経費がかかっていることになるので注意しましょう。参列者の人数が少なくても葬儀社に対して支払う金額はほとんどの場合変わりません。余分な費用を抑えるためには事前に参列者の調査を行っておくことが重要です。参列に関する連絡があった場合は必ずチェックしておき、参列者の家族の有無などをできる範囲で確認しておきましょう。
事前の調査を行うほど大きな差は生じないので、無駄な経費を抑えることができます。逆に想定よりも参列者が多い時は食事の用意などで余計に経費がかかることもあるので注意が必要です。結果的に用意していた食事が余った場合は遺族で分けて持ち帰るなど、葬儀後の工夫も重要となります。
一般葬は家族葬に対して呼ばれている葬儀のスタイルで、身内以外の参列者も招きます。多くの参列者が来るため、遺族は忙しい場合が多く香典返しや飲食費など細部にまで気を配る必要があります。特に故人とゆっくりお別れできなかった場合は、取り返しがつかないので遺族で協力して故人との時間を設けることが最も重要です。
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