お別れの会は葬儀の形態のひとつですが、身内のためではなく、血縁を持たない友人・知人のための儀式といえます。一般的な葬儀である、お通夜や告別式(火葬)は近親者で済ませて、そのあとに開催されるのがお別れの会です。「偲ぶ会」など、別の名称で呼ばれる場合もあります。
仕事上の関係者などをふくめて葬儀を行おうとすると規模が大きくなって準備に時間がかかるため、まずは近親者のみで葬儀を行います。近親者が落ち着いた雰囲気で故人とお別れするには、小規模な葬儀を先に行うのが最適なのです。そのあとのお別れの会は、関係者に対する生前のお付き合いにお礼を述べる場であり、関係者が弔意を示す場を作る機会でもあります。
お別れの会は、必ずしも宗教的な儀式として演出する必要はありません。遺影と祭壇(献花台)がある場合は多いですが、その他は故人を偲ぶためなら自由に演出が可能です。仮に、にぎやかな形式になったとしても、それが故人に合うのであれば決して不謹慎ではありません。
「お別れの会」は、どこで開催したらよいのでしょうか。まず、一般的な葬儀とは異なり、会場探しを急ぐ必要はありません。開催は亡くなった日から数週間後でも問題ないので、想定される招待者の数に合った会場を探しましょう。
お別れの会は宗教的な制限を受けにくい形式なので、ある程度は自由に会場を選べます。一般的なホテルも選択肢にふくまれますが、ホテルによっては遺骨の持ち込みができない場合もあるので担当者とよく相談してください。一般的には、自治体などが運営する斎場(セレモニーホール)や葬儀業者の施設がよく使われます。
お別れの会の演出として、音楽や映像を流したい場合、そのための設備があるかどうかを確認することが大切です。また、生花や軽食の手配についてもよく確認してください。場合によっては、主催者(いわゆる喪主)が個別に業者に手配しないといけないこともあります。集まってくれた方々がしっかりと故人とお別れできるように、準備を整えてください。
ある程度の年齢になると、葬儀に出席する機会が増えてきます。しかし、「お別れの会」に招待された経験は少ないのではないでしょうか。お別れの会は主催者によってある程度自由に開催できるので、案内状をよく確認しましょう。一般的には、通常の告別式に参加するときと同じように対応してかまいません。黒を基調とした礼服を着て、香典を持参します。
しかし場合によっては、「平服でお越しください」や「香典辞退」などと設定されていることもあります。この場合、男性なら黒や紺のスーツに地味な色のネクタイが基本です。女性も黒や地味な色彩の服装にして、メイクやアクセサリーは控えめにしましょう。
「香典辞退」のときは香典は不要です。香典について何も指定がない場合は、香典袋に「御香典」や「御花料」などと書いて持参しましょう。
お別れの会は無宗教形式で行われることが多いので、特殊なマナーを求められることはほとんどありません。一番大切なことは故人を偲ぶ気持ちです。
お別れの会は、まさしく最後のお別れの機会です。参加する側はマナーを心配しすぎず、故人を偲ぶ気持ちを忘れずにいてください。主催者側は関係者が多いと準備が大変ですが、参加者がしっかりとお別れできるように準備しましょう。自由に演出できる分、困ってしまうかもしれませんが、葬儀業者などが心強い味方になります。
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