お別れ会を行う最大のメリットは宗派や儀式に囚われず、故人に合わせた自由なスタイルで行えるということです。故人の好んでいた雰囲気などを尊重して行えるため、気軽に参加しやすい会となります。特に社葬に向いている会で、企業ブランドなどに合わせたお別れ会を催すことも可能です。また、葬儀から1ヶ月程度経ってから行うので準備期間が十分にあります。
故人の略歴を表現したスライドショーやパネルなど、こだわった演出もできるかもしれません。用意する食事には故人の好んでいた料理や酒を用いると良いでしょう。 葬儀には参列できなかった人まで幅広く招くことができるのも大きなメリットです。忙しい中で故人と最後の別れができなかった人も、お別れの会ではゆっくりと故人への思いに馳せることができます。
お別れ会ではある程度の準備は必要ですが、比較的ゆっくりと過ごせるため参会者と共に故人の思い出を語り合うことができます。
特別な決まりがない分、自分達で全て計画しなければならないのがお別れ会のデメリットと言えるでしょう。故人の紹介・献杯などある程度することは決まっていますが、プランによって大きく異なります。故人に合ったどのようなお別れ会を催すのか十分に考えて行う必要があります。せっかく故人のために開催したお別れ会のはずが、参会者とトラブルになってしまえば台無しです。
特に主催者が遺族ではなく、友人や知人が行う場合は注意しましょう。遺族の考えを十分に聞いてからプランを練るのが賢明です。ルールが設けられていないからと言って、度が過ぎてしまえばトラブルになりかねません。故人や参会者に失礼のないお別れ会の開催を心掛けましょう。
また、故人に合っていないお別れ会を開催した時もトラブルとなる可能性があります。故人が非常に著名な人物であるにも関わらず、小規模なスタイルにしてしまうと葬儀やお別れ会に参加できなかった人が現れるかもしれません。故人の好みだけではなく、人望などあらゆる面に配慮して企画を行った方が良いでしょう。
お別れ会には開催する場所によっていくつかの異なるスタイルがあります。葬儀場で行えば非常に格式の高いお別れ会となります。葬儀やお別れ会に慣れているスタッフの力を借りることができるため、トラブルが起きにくいと言えるでしょう。準備期間が十分にない場合などに便利なスタイルです。 ホテルは非常に豊富なサービスが期待できます。
遠方から来た人はホテルに宿泊することができ、お別れ会の食事ではホテルの上質な料理を味わえます。食事を立食スタイルにすれば座席などを気にすることなく、非常に参加しやすいお別れ会となります。ただし、ホテルを利用する他の客がいるため宗派が目立つような会は控えた方が良いでしょう。消防法によって火を使うことができない場合は焼香ではなく、献花にするなどの工夫が必要です。
レストランで行うお別れ会は費用を抑えることができます。少人数の参列者に対して1人1人丁寧な対応ができ、小規模で行う場合に適したスタイルです。その他に故人の慣れ親しんだ学校や施設で行う場合もあります。故人への思い出に浸るには最適ですが、施設関係者との交渉が重要になるので丁寧な対応を心掛けましょう。
お別れ会は自由なスタイルでそれぞれの故人への思いを語ることができる場となります。ある程度のルールを守った上で参加すれば、非常に有意義な時間となるでしょう。スタイルによっては制限が設けられることもあるので、事前の確認が重要です。せっかくのお別れの会を台無しにすることがないように、綿密な計画を立てることがポイントとなります。
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