お供えの花が長持ちするお手入れの方法






お供えの花をできるだけ長持ちさせたい!

 家族が亡くなって、親戚や友人から枕花や後飾り花、お悔やみの花が贈られてきたとか、

葬儀に参列したら帰りに祭壇のお花を少しいただけたということがあります。
どれも大切な日のお花ですから、できるだけ長持ちしてほしいものです。
 
お花は、その飾られ方やお花の種類によって長持ちをさせる方法が異なります。
適切な方法でお手入れをすることによって、より美しく長持ちするのです。
 
この記事では、お花のプロフェッショナルである日比谷花壇が運営する葬儀サービス「日比谷花壇のお葬式」が、お供えの花が長持ちするお手入れの方法を、商品別・お花別でご紹介いたします。

【商品別】お供えの花を長持ちさせる方法

 これらの方法は、供養のお花に限ったことではありません。

お花のお手入れにお困りの時は参考にしてください。
 
■アレンジメント
アレンジメントの例
フローラルフォーム(オアシス)という吸水材にお花が挿してある形の商品です。
枕花や後飾り花、通販サイト等を通じて手に入るお悔やみのお花などはこの形態の場合がほとんどです。
 
フローラルフォームがどんどんお水を吸って、そのお水をお花が吸っていきます。
こぼれない程度に、容器の中にいつも水がある状態にしておくとよいでしょう。
 
お花やはっぱをかき分けるようにして、できればじょうろのような先の細いものでお水を足してください。バラなどは、花びらに水が付着することにより、花びらにシミができることがあります。フローラルフォームに直接お水を吸わせるように足していくのがポイントです。
 
■花束や切り花
花束の状態で持って帰ってきたときや、切り花として店頭で買ってきたときは、まず茎に付着している栄養のあるゼリーをお水でよく洗い流してください。そのままお水につけるとかえってお花のためにはなりません。
 
できれば花切ばさみで茎を1センチくらい切ります。切り口を新しくすると、よく水を吸って花が長持ちします。
お花によっては、はさみを使わずに手で折ったほうが長持ちするものもあります。くわしくはこの後に解説します。
 
持って帰ってきたときに元気がなければ、たっぷりのお水に生けてあげます。
お花によっては少ないお水のほうがいいこともあるので、元気になったらお花に合わせた水の量に調整します。
 
■スタンディングブーケ
近頃増えてきた商品の形です。
日比谷花壇では「シュシュフルール」という名前で販売しています。
中に栄養のあるゼリーが入っていて、お花が枯れたらそのまま捨てることができます。
ゼリーが減ってきたからと言ってお水を足すと、ゼリーの効果が薄まってしまいます。減っていても何もせず、お花が枯れるまで楽しんでください。
 
■プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは生花を加工したものです。お手入れをしなくても美しいまま楽しめるお花です。
直射日光が当たらず、高温多湿にならないところであれば、5年ほど楽しめます。
環境によっては早く色あせてしまうので注意が必要です。
生花とは異なりますが、生花を加工したものなのでいずれ劣化します。
できるだけ長く楽しむためには、プリザーブドフラワーにとって良い環境で鑑賞しましょう。

【花材別】お供えの花を長持ちさせる方法

 お花によって異なるお手入れの方法です。

お葬式の花祭壇やお悔やみの花の商品によく使われる花を中心にご紹介いたします。
 
■お花が長持ちする基本的なコツ
花に関係なく、切り花を長持ちさせるコツです。
 
①水はこまめに取り換える
花によっても頻度は異なりますが、夏には毎日、秋や冬でも2~3日に一回くらいは水を替えます。
水の中に繁殖する菌が花を枯らす原因になります。
 
②水に浸かる部分の葉っぱは落とす
もったいないようですが、葉っぱが水に浸かっているとそこからお花は腐っていきます。
また、葉っぱが多いとその分の栄養が花に行き渡らないのでお花は元気を失います。
思い切って葉っぱは落としてしまいましょう。
 
葬儀でよく使われている花 
■ユリ
堂々とした花姿と美しい白色、そして包み込むような香りが印象的なユリは、葬儀の場面でよく使われます。切り花としても人気で、花屋で購入することもできます。
 
ユリは花を咲かせるためにたくさんの水を吸います。
茎はできれば花用のナイフで大きく斜めにカットします。
つぼみが開くまではたっぷりの水に生けます。
花が咲いてきたらお水の量は減らしても大丈夫ですが、花が大きく花瓶が倒れやすいので注意します。
もし、なかなか花が咲かなかったら、葉っぱをとってあげると開花が促進されます。
また、寒いところよりは温かいところのほうが花は咲きやすいです。
 
花が開くと花粉が目立ちます。
粉状になると、手や衣服、家具に付着したときに汚れを落としづらくなるので、粉になる前に花粉は取ってしまいます。
 
花びらはとても傷つきやすいので、とがったものなどが触れないように注意します。
 
■キク
古くから葬儀の花祭壇や仏壇、お墓に供える花として使われているお花です。
もともとは「邪気を払う」といういわれからそのような場面に使われるようになりました。
日本古来のキクだけでなく、様々な色形の「洋菊(マム)」も出回るようになりました。
 
見栄えが悪くならない程度に葉っぱを落とします。
葉っぱがたくさんついていると、その分水分や養分が花に回らなくなります。
 
茎ははさみで切るよりも、手で折ったほうが水をよく吸います。
水はたっぷり入れてください。
 
暑さや寒さに比較的強いお花ですし、年中入手しやすいお花です。
旬は秋ごろ。故人さまのことやご家族の健康を想ってキクを飾ってみてください。
 
 
■リシアンサス
トルコキキョウという名前でもおなじみのお花です。
フリルのような花姿がかわいらしくそして華やかで、さまざまな場面で使われているお花です。
 
リシアンサスは少なめのお水で生けたほうが長持ちします。
つぼみがついていればそれも徐々に咲いていくので、こまめに水を取り替えて、清潔に保ちます。
リシアンサスも、余分な葉っぱはとってあげるとお花も長持ちしますし、つぼみも咲きやすくなります。
 
リシアンサスもキクと同様に、ハサミではなく手で折ると水を吸いやすくなります。
 
■バラ
仏教の考え方では、葬儀に殺生を想起させるものを持ち込まないので、バラは避けられてきたお花でした。もちろんその考え方も尊重されるべきです。
一方で、故人が好きだったものや、家族との思い出の花を使うこと、供えることが一番の供養だと考えて、バラも多用されるようになりました。
 
バラは茎が硬くお水を吸い上げにくいお花です。
茎は大きく斜めにカットして、たっぷりのお水で生けます。
 
枯れてきたり、シミができてしまった花びらは根元から抜くようにすると長い間楽しめます。外側の花びらがなくなっても、しばらくは中からどんどん新しい花びらが生えてきます。
 
店頭で売られているものや、祭壇に使われたものは下処理がしてあるのでトゲがついていることはほとんどありませんが、まれにトゲがついていることもあります。また、葉っぱも外側がギザギザしていて皮膚に触れると痛いので、お手入れには注意してください。
 
◆ペットにとって危険な花
お花はどれもかわいらしく生活を華やかにしてくれますが、ペットにとっては脅威にもなりえます。
花自体や花が浸かっていた水すらも猛毒になりえますので注意が必要です。
ペットがいる家にお花を贈るときは、少しだけ注意が必要です。
 
ペットにとって毒なお花についてはこちらの記事を参照してください。

 

お供えの花を長持ちさせることは供養になる

 人は古くから亡くなった人へ哀悼の意を込めて花を手向けてきました。

お花は、言葉で伝えきれなかった思いを誰かに伝えるツールとして長い間重宝されています。そしてその色や香りは、私たちの悲しみを癒し、喜びを増やしてくれます。
 
葬儀で使われたお花や、お悔やみでいただいたお花を大切にして長持ちさせることは、故人さまへの供養になります。大切にしたお花は思い出にも残ります。そのお花が故人さまとの新しい思い出ともなるのです。葬儀が終わった後も、四十九日や命日といった節目にお花を供える生活をしてみてはいかがでしょうか。
 
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この記事を書いた⼈

日比谷花壇のお葬式 コラム編集部




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