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直葬や火葬式では、故人への最後の手向けとしてお棺に花を入れることが可能です。どの花を選ぶのかは大切なポイントで、特に故人の好きだった花や、一般的に選ばれやすい、意味のある花を選ぶことが多くあります。花ごとの意味や、直葬・火葬式でお花を入れるタイミング、棺に入れるだけではない花の贈り方などを解説します。
直葬とは、葬儀スタイルの一つであり、お別れの儀式を式場で行わないシンプルな葬送のスタイルを指します。一般的に、宗教儀式に基づくお葬式を行わないため、参列者が多く集まることはなく、コンパクトな式になるケースがほとんどです。
直葬の主な流れは、まず葬儀社に連絡をし、故人さまをお迎えに行ってもらいます。打ち合わせを行い、火葬を行う日を決めます。火葬場の予約は葬儀社が行います。
次に、故人さまを火葬場に搬送し、火葬を行います。設備にもよりますが、火葬は通常1〜2時間の間に終了します。火葬を待つ間簡易的な祭壇や供花を用意することもありますが、基本的には厳粛で簡素な形で進められます。火葬後、ご遺骨はご遺族のもとにお戻りになり、ご自宅に安置されるか墓地に納骨されます。
直葬は、費用面でも一般的な葬儀に比べて安価であるため、近年では選択肢として増えています。直葬を選ぶ理由としては、時間的・経済的な要因、または故人や遺族の宗教観に応じた柔軟な縛りのない選択が挙げられます。このように、直葬は特に忙しい現代社会において、合理的で効率的な選択肢として注目されています。
直葬について、こちらの記事も併せてご覧ください。
直葬とは|日比谷花壇のお葬式>>

「花入れの儀式」は「お別れの儀式」「花入れ」などと呼ばれ、出棺の前に、棺のふたを閉める直前にご遺族や参列者の手によって棺にお花を入れる儀式です。故人さまとの最後のお別れとして、想いを込めてお花を手向けます。
式場における葬儀・告別式を行った場合は、葬儀社の担当者や生花の担当者が花祭壇や供花の一部を棺に入れる準備を行います。花入れ用に花を別途用意することもあります。
直葬(火葬式)の場合は火葬場で棺が納められる直前に行うことが多いです。棺に入れるためのお花をあらかじめ葬儀社に頼んでおきます。
式場のお花を花入れに用いたときは、棺の中がお花でいっぱいになり、故人さまのお身体が見えないくらいになります。直葬の場合は、どのくらいのお花の量がいいのか、あらかじめ担当者にイメージを伝え、適切なお花を用意してもらうとよいでしょう。
花の種類は様々ですが、特に意味が込められたお花を選ぶことが多いです。花言葉で選んだり、故人さまやご家族の思い出のお花などを選びます。
花入れの儀式、お別れの儀式でおすすめのお花とその意味、気をつけるべき点について解説します。
■どのようにお花を選んだらよいか
まず考えたいのは、故人さまがお好きな花や、故人さまを象徴する花です。例えば、家庭菜園で育てていた花や一緒に訪れた公園の花など、思い出に結びついた花を選ぶと、故人さまのことが偲ばれます。家族の思い出が思い出されるようなものも、ご提案しています。また、故人さまが特に好きだった色を中心に選ぶのも思い出話に花が咲くきっかけになります。
式場で葬儀を行った場合は、花祭壇や供花の花が「お別れ花」になります。棺に入れたいお花があるのであれば、花祭壇にご希望のお花があるかどうか確認しておきます。
お別れ花を持参したいと考えた場合、葬儀社によっては自分で持ち込むことが難しいことがあります。事前に相談して、直葬の際に棺にお花を供える時間が設けられるかどうかを確認しておくことが必要です。
■直葬でよく選ばれるお花の種類
◆カーネーション
花言葉に「感謝」が込められており、贈り物としてもよく選ばれる定番の花です。
◆リシアンサス
別名トルコキキョウ。ふんわりとしたボリュームがあり、柔らかい印象を与えます。
◆ユリ
葬儀でよく用いられる花で、大輪で存在感があります。気品を感じさせることから選ばれることが多いです。
◆キク
葬儀の花として代表的な存在で敬遠されることもあります。一方で、さまざまな咲き方や品種があり、上品な印象を演出することもできます。キリスト教のお葬式では用いられません。
◆コチョウラン
高級感があり、白を基調としたアレンジに多く用いられます。特別な場面にふさわしい花として人気があります。
◆季節の花
春→チューリップ:春を代表するお花です。思い出のある方も多いかもしれません。
夏→ヒマワリ:夏といえば!と思い浮かべることが多く、存在感のあるお花です。
秋→ダリア:豊かな色合いとボリュームで華やかさを演出します
冬→スイートピー:春のお花ですが、冬から出回り始めます。春の訪れを告げる花です。
■避けたほうがよい花
棺に入れる花を選ぶ際には、避けたほうがよい特徴がいくつかあります。
トゲや毒を持つ花は避ける傾向にあります。例えば、バラは美しいお花ですが、トゲがあり、触れることによってけがをするかもしれません。もちろんトゲがないように処理をしていますが、小さなお子様がいらっしゃる際などには気をつけたほうがよいかもしれません。
また、トゲや毒は殺生を想起させるとして、葬儀では避けられることがあります。
色に関しても注意が必要です。黒い花は悲しみや死を連想させ、ふさわしくありません。また、赤色の花もお祝いのシンボルであり葬儀の場には不適切です。
とはいえ、故人さまが生前に好んでいたものや、その思い出に残る花を選ぶことが大切です。さいごのお別れですから、ご家族が納得できるお花を選び、心に残るお葬式を行うことがいちばん大切です。
棺に入れるものとして、お花の他にも副葬品があります。副葬品とは、故人の趣味や思い出を象徴し、棺に入れて一緒に火葬するものを指します。一般的には、故人が愛用していた品物や、思い出の品が好まれることが多いのですが、ここではふさわしいものと避けたほうが良いものについて解説します。
■副葬品にふさわしいもの
故人を偲ぶ副葬品には、思い出を重ねる重要な役割があります。
故人とともに火葬されるので、燃えやすいもの/燃えるものである必要があります。
- 手紙:故人へさいごのメッセージや思いをこめる。
- 写真:一緒に過ごした時間を思い出させるアイテム。
- 好きな食べ物:生前に好んでいたお菓子など
(あまり多く入れると火葬炉やご遺体への影響があるので、詳しくは担当者におたずねください)
- 衣類:故人が愛用していた服や大切にしていたストール。
- 小さなぬいぐるみ
- 趣味に関連するアイテム
- 書籍:お気に入りの本や手書きのノート。
(分厚いと火葬炉やご遺体への影響があるので、詳しくは担当者におたずねください)
- 家庭で作った品々
- 思い出の品:旅行で購入したお土産など特別なもの。
これらの品は、故人と共に火葬され、やすらかな旅立ちを願うものとなります。選ぶ際には、自分たちの思いを大切にしてください。
■副葬品として避けたほうがよいもの
金銭やクレジットカードなどの金属製のアイテムは入れることができません。これらは法的に許可されていない場合があり、火葬の際にトラブルを引き起こす可能性があります。
次に、携帯電話や電子機器も避けるべきです。これらにはバッテリーが含まれており、発火や爆発の危険性が伴います。メガネや貴金属の指輪、アクセサリーなどの不燃物も入れるのは好ましくありません。これらは火葬の際に炭化しないため、後の遺骨に不純物として残る可能性があります。
新鮮な果物、大きな果物などは水分が多く含まれており、火葬の過程で蒸発し、煙や蒸気の原因となるため避けたほうが賢明です。また、ライターやマッチといった可燃物、爆発物も絶対に入れないようにしましょう。これらは火葬場内で重大な事故を引き起こす恐れがあります。
もちろんご遺族の思いを尊重することが大切です。安全のために、火葬の際に避けるべきアイテムを知り、故人のために適切な選択を行うことが心安らかなお別れにつながります。
葬儀では、お別れ花のほかに「供花」が供えられます。それぞれどのような違いがあり、どのように手配をしたらよいのでしょうか。お別れ花・供花の相場と共にご説明します。
■供花・お別れの花とは何か
供花とお別れ花は、故人を偲ぶために贈られるお花ですが、用途や手配方法に違いがあります。供花は、葬儀や告別式に供えるためのもので、参列者が故人へ敬意を表して供えた花を会場にお飾りします。一方、お別れ花は棺に入れる花で、故人とのさいごの別れを意味し、家族や親しい友人が棺に入れていきます。
供花の手配は、葬儀社へ依頼することが多く、供花の内容や数量を相談し決定します。葬儀社は、花の仕入れからアレンジ、設置までを行います。お別れ花は、事前に葬儀社に相談し、自分たちで選んだ花を準備します。花を入れるタイミングや量も、担当者と相談して決めることで、心に残るお別れを演出できます。
■供花・お別れの花の費用相場
供花の費用は、一般的に1対15000円から30000円程度が相場です。特に豪華な仕立てや大きなアレンジが必要な場合、価格は50000円程度に上がることがあります。供花は故人へ最後の気持ちを込めて捧げるものであり、葬儀のスタイルや規模によっても必要な数量や装飾が異なるため、葬儀社へ事前に詳細を確認してください。
お別れの花の相場は葬儀社によって異なりますが、日比谷花壇のお葬式ではお盆1枚につき2万円程度でご用意しております。

棺全体をお花でいっぱいにするには、7~8枚ほどのお盆があると故人さまの体まで覆われます。
直葬や火葬式に参加する際、持参するお花に関しては注意が必要です。まず、花を持ち込むことができるかどうかを確認します。火葬場によっては花入れが禁止されていることがあるため、花入れについても事前に確認をしておきます。
花入れができない場合でも花が持ち込めるときは、花束を最後に供えることができる場合がありますので、どちらにせよ確認が必要です。
花束は、すべてが可燃の素材でできていると環境にもご遺体にも優しいです。
また、葬儀の形式や宗教によっては適した花が異なることも忘れてはいけません。例えば、菊は一般的に使われますが、キリスト教式の葬儀では不適切とされることがあります。宗教やご家族のお好みを考えてお花を選んでください。
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