「自宅葬」をおこなう際の準備について






自宅葬をおこなう際の必要なスペースについて

目安は「最低六畳」

自宅葬を行うためには、会場となる部屋に「故人を寝かせるための布団」と「枕飾り」を設置するためのスペースが必要になります。自宅葬にもいくつかのパターンが存在しますが、コンパクトなタイプの葬儀プランでもこの2つは最低限必要となるアイテムと言って良いでしょう。遺族や参列者などが入るスペースを考えると、最低でも六畳程度はスペースを確保しておきたいところです。家具が配置されているとその分スペースが狭くなってしまうため、「間取りとして」ではなく「自由に使えるスペース」が六畳程度必要になる点には注意してください。

棺用のスペースは要注意

自宅葬では故人のご遺体を収めるための棺を用意してもらうのが一般的です。棺の標準サイズは縦200cm・横60cm・高さ60cm程度なので、可能であれば布団や枕飾りとは別に棺を入れるスペースも同じ部屋に用意しておきましょう。また、棺に関しては搬入・搬出経路のスペースに余裕があるかどうかを入念に確認しておく事が大切です。通常、棺は両脇をそれぞれ人が抱えて運搬するため棺のサイズに加えて大人2人分のゆとりを持たせる必要があります。自宅の玄関・廊下・部屋の入り口はしっかりと採寸して、葬儀業者に確認しておくと安心です。 マンションの場合は戸建て住宅よりもスペースが限られている場合が多いので注意しましょう。特に共用廊下から玄関にかけて搬入する際に棺が引っかかってしまうケースが多いです。また、会場が2階以上にある場合には一般的にエレベーターを使用して棺を搬入する事になります。十分な広さのあるエレベーターであれば特に問題ありませんが、比較的コンパクトな機体の場合は棺を搬入出来ない可能性もあるでしょう。棺が搬入出来ない場合は自宅葬を受け付けていないという葬儀業者も多いので注意が必要です。 ただし、一見エレベーター内の広さが足りなさそうでもすぐに諦めてしまう必要はありません。エレベーターには緊急時や大型荷物の搬入用にストレッチスペースが設けられているものもあります。このスペースを使用するためには建物の管理者から許可をもらう必要があるので、まずは管理会社か大家さんに直接相談してみましょう。集合住宅は近隣住民との距離も近いため、トラブルを回避するために前もって自宅葬についての了承を得ておくと安心です。

自宅葬をおこなう際、神棚や仏壇はどうすべきか

神棚はどうする?

神道を信仰している家庭で神棚を飾っている場合、自宅葬を行う際は一時的に「神棚封じ」を行います。神棚封じとは身内に不幸があった際に神様へ挨拶し、お供え物をした上で神棚に半紙を張って封印しておく事です。神道では原則的に死を「穢れたもの」として扱います。そのため、人間の死によって神様の力に影響を及ぼしてしまわぬように自宅葬の際には神棚封じをして神様を守っているのです。穢れは「気枯れ」に由来しており、気持ちが沈んで活力が湧かない状態を指しています。「汚いもの」という意味ではないので留意しておきましょう。 神棚封じは従来、明治から昭和にかけて発布されていた服忌令という法令に基づいて故人の死後50日間行われていました。現在では服忌令が廃止されているため基本的には自由ですが、昔からの習慣が根強い地域では50日間きっちりと神棚封じを行うところも少なくありません。また、神棚封じは「神様に穢れを移さないため」に行うので、可能であれば葬儀業者などの第三者に半紙を張ってもらうのが理想的です。

仏壇はそのままで構わない

檀家なので部屋に仏壇があるという家庭も多いでしょう。仏壇の場合は神棚のように自宅葬に際して何かする必要はありません。これはそもそも「死」に対する考え方が仏教と神道で異なるためです。仏教では死を穢れとする習慣がないので、仏壇は普段通り開けたままでお参りも行って構いません。

自宅葬の食事について

斎場を借りて行うような通常の葬儀では「通夜振る舞い」や「精進落とし」など、遺族や参列者で囲む食事には気を配って準備しておく必要があります。一方、自宅葬では葬儀全体での参加人数が少なく形式も比較的自由度が高いため、食事に関して決まった作法が存在しません。葬儀の準備で何かとバタバタするので、遺族側で都合の良いメニューが用意されるのが通例となっています。一般的には「故人が好んでよく食べていた料理」が振舞われるケースが多いです。好物が特定のお店のメニューだった場合は、わざわざ取り寄せたりお店に赴いたりといった事も少なくありません。参列者や遺族が各自で持ち寄るといった形式もあるので、マナーなどを深く考え過ぎずに故人を偲ぶ場として食事の席を設けると良いでしょう。

自宅葬のスペースはゆとりを持とう

何かと忙しい現代人のライフスタイルでは、遺族やごく親しい友人のみで葬儀を済ませる事も珍しくありません。故人の自宅が会場となる場合は、必要となる道具や搬入出の経路をよく確認した上でスペースにゆとりがあるか採寸してみましょう。また、神道の場合は原則として神棚封じを行う必要があるので注意が必要です。仏壇や食事の扱いについては深く考える必要はないので、気持ちよく故人を送り出せる環境を整えてあげてください。

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この記事を書いた⼈

日比谷花壇のお葬式 コラム編集部




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