「月命日」とはなにか?いつまでどんなことをすればいい?






月命日とはなにか

 月命日(つきめいにち)とは、亡くなった日のことで、毎月やってくるものを「月命日」といいます。

毎年やってくる、その月その日のことは、毎月の命日と区別するために「祥月命日(しょうつきめいにち)」ということもあります。
 
例えば、亡くなったのが2023年7月20日だとすると
月命日:毎月20日
祥月命日:毎年7月20日
ということになります。
 
月命日や命日という考え方自体には宗教的な意味はありません。
宗教と宗派によって、月命日に対する考え方や行うことは異なります。
 
仏教の考え方では、月命日ごとに読経をあげることが供養と考えられています。
一般的には祥月命日や三回忌・七回忌のような区切りの法要が行われており、月命日にはお墓参りに行くという方も多いようです。
 
神道では、月命日ごとに儀式があるわけではありません。
年単位の区切りは「式年祭」として行われます。
 
キリスト教は宗派や地域、教会によって考え方が大きく異なります。
基本的には、年単位の区切りをもって追悼の記念会やミサが行われます。
 
宗教行事として大切にされているのは亡くなってから何年という単位での儀式です。
月命日は宗教的な儀式というより、故人のことを思い出す時として大切にされてきた考え方です。

月命日の供養などはいつまで行うのか

 先述したように、月命日には宗教的な意味はありません。

したがって、「いつまで月命日として何かをしなければならない」という定説はありません。
大切ことは気持ちです。供養したい、故人を思って忘れたくない、と思う気持ちがある限り続けることが一番です。
 
一方で、年単位で行う宗教儀式には終わりにする区切りがあるものもありますので、以下で紹介します。
(宗教の儀式は、宗派や地域によって内容や意味が大きく異なります。くわしくはご縁のある宗教者やご親族にお尋ねください。)
 
■仏教
亡くなってから49日の節目である「四十九日法要」をはじめとして、
亡くなってから1年には「一周忌」
亡くなってから2年には「三回忌」と回忌法要が続きます。
基本的には三十三回忌か五十回忌で「弔い上げ」となり、法要は終了します。
くわしくはこちらの記事もご覧ください。
 
■神道
亡くなってから1年ごとに「一年祭」「二年祭」と儀式を行います。
「五年祭」のあとは「十年祭」となり、その後は十年単位で式年祭を行います。
「五十年祭」が一つの区切りとされており、「まつりあげ」となります。
神道では、人が亡くなると氏神になり、家族を守ってくれる存在となる、と考えられています。
亡くなった方の御霊を慰め、これからも家族を守ってくださるようお祈りする儀式です。
 
■キリスト教
すべての宗派において定められているものがあるわけではありません。
そのため、いつまで追悼のミサや記念会が行われるのかという決まりもありません。
キリスト教は、人が亡くなると神のもとにかえると考えられており、集会によって神道のように守るようにお願いするとか、仏教のように輪廻転生を願うという意味はありません。
故人と縁のあった人が再び集まり、顔を合わせることで故人を想い偲ぶという意味が強いのです。

月命日には何をしたらいいのか

 

 
故人を想うことが供養だ、と何度も解説していますが、故人を想うためにはいったい何をしたらよいのでしょうか?
まずは思い出すこと自体はとてもよい供養です。節目節目で思い出を振り返り、また語り合うことが供養です。
ほかにも、物や行動で供養の気持ちをあらわすことができます。
物を買ったり、お墓に行ったりすることで気持ちが整理され、供養することはご自身に対しても良い影響を与えます。
 
■故人が好きだったものを供える
故人が好きだったお菓子や食べ物、お酒やたばこなどをお供えします。
ぬいぐるみやフィギュア、CDや本でもよいでしょう。
仏壇のようなスペースがなくても、小さいご遺影の近くにそれらを置くだけで立派な供養のスペースとなります。最近は、小さな線香立てや、おしゃれなおりんの商品などもあります。
 
日比谷花壇のお葬式では、小さな供養スペースを作るための「手元供養」の商品をご案内しております。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
手元供養ってなに?亡くなった後も大切な人とともに過ごす方法のご提案|日比谷花壇のお葬式
 
■故人と縁のあった人と食事に行く
縁のあった方と食事などで集まり、故人との思い出を語り合うことで供養になります。
人が亡くなった後に一番悲しいことは、その人のことが忘れられてしまうことです。
家族や友人で集まり、故人のことを思って楽しくお話をしたり、悲しかったら泣いたりして、偲ぶ時を過ごしてください。
 
■お墓参りに行く
月命日や故人の誕生日、父の日や母の日はお墓参りに行くのによいタイミングといえます。
どのタイミングに行くという厳密な決まりはありません。お好きな時、行きたいときに墓参します。
墓参の際は、桶に水を汲み、墓石に打ち水をして清めます。
花立ての水を取り換え、新しい花を供えます。食べ物などを供え、その後線香を供えます。
墓地によっては、食べ物のお供え物は置いておくことができないので、自分で片づけます。
 
■お花を供える
好きなものを供えるように、お花を供えるのも供養の一つです。
人は、古来から悲しい気持ちを慰めたり、伝えきれない想いを伝えたりするのをお花に手伝ってきてもらいました。
季節のお花、故人が好きだった色のお花、花言葉が素敵なお花・・・
思い出や想いを花に込めてお花を飾るのも、すてきな供養の方法です。

季節ごとにおすすめのお花

月命日は毎月訪れます。
月が変われば季節も移りかわり、花屋の店頭に並ぶお花の顔ぶれもどんどん変化していきます。
季節ごとにおすすめのお花を紹介します。
※季節は目安です。気候や地域によってお花の入荷状況や旬は異なります。
 
■春(3月~5月)~お花がたくさん出回る季節~
アルストロメリア  
ユリの仲間で、中くらいのお花がいくつかついています。
さまざまな色の品種があり、春の間ずっと楽しませてくれるお花です。

ガーベラ
咲き方や色にたくさんのバリエーションのあるお花です。
茎が柔らかく腐りやすいので水は少しだけ入れて、茎は地面に対して平行に、まっすぐ切ると長持ちします。
 
■夏(6~8月)~こまめに水を取り替える季節~
ヒマワリ
夏といえばヒマワリです。
暑さにも比較的強く、お手入れを怠らなければ長持ちします。ガーベラと同じように、地面に対して平行に茎を切り、こまめに水を替えることで長持ちします。
 
アンスリウム
もともと熱い地域が原産のお花なので、暑い中でも長持ちします。
色や大きさも様々で、どれもエキゾチックで魅力的な姿をしています。
明るくはつらつとした故人をイメージして飾ってみてはいかがでしょうか。
 
■秋(9~11月)~実はいろいろなお花がある季節~
キク
9月9日は重陽の節句と言って、無病息災を願ってキクを飾る習慣があります。
キクと一口に言っても、いろいろなサイズ・色・咲き方があります。
日本の伝統的な大きな「和菊」から、ちいさな洋菊「ピンポンマム」までさまざまです。
 
ダリア
大きな花姿が印象的なダリア。
いろいろな色や咲き方があり、旬の時期にお店を見るのが楽しい気分になります。
一輪挿すだけでも部屋の中の印象がパッと明るくなります。
 
■冬(12月~2月)~寒さに負けないお花たち~
フリージア
かおりのよいお花としても有名なフリージア。
お店で見かけるときは、一番下のお花が咲いていて、あとはほとんどつぼみ、という状態ではありませんか?
大切にお手入れしていると、先に向かって徐々に咲いていきます。その咲いていく過程も楽しめるお花です。
 
ラナンキュラス
春の訪れを感じるお花ですが、切り花としての出回りのピークは2~3月です。
さまざまな色形があり、選ぶだけでも飽きないお花で、花屋からも人気です。
花自体が大きいものは、一輪挿すだけでも明るい気持ちになれます。 

月命日は故人を想い思い出を語り合う時間に

 月命日は、宗教的な意義よりも、故人のことを想う時間として大切にされています。

何年間はこれこれをしなくてはならないという定説もありませんし、宗教的な儀式もありません。
お好きなように、故人さまのことを思って供養をしてみてください。
 
毎月お花を買うことは、季節が感じられ、ご自身にとっても生活の潤いとなります。
故人のこと、故人との思い出を振り返りながら、お花を選んでみてください。
 
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この記事を書いた⼈

日比谷花壇のお葬式 コラム編集部




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