仏花とは何か:墓花・供花との違い
お墓や仏壇に供えるお花を花屋に探しに行ったときに「仏花」という表現を見たことはありませんか?色合いや、使われているお花がなんとなくお供えのお花のような感じがするから、とそれを選んだ経験がある方も多いかと思います。
「仏花」は「ぶっか」と読み、一般的には仏壇に供えるお花のことを言います。
一方で、お墓に供えるお花は「墓花(はかばな)」と呼ばれることが多いです。
どちらも厳密な決まりはなく、お花屋さんでは仏花といえば仏様に亡くなった方に供えるお花として扱っています。
葬送儀礼にまつわるお花で「供花(きょうか・くげ)」という言葉もよく聞きます。
これは、お葬式の時に故人さまやご家族を想っておくるお花のことです。会場を装飾するという意味もあります。宗教には関係なく、お葬式でおくられるお花の総称です。
この記事では、宗教に関わらず、亡くなった人をお花を通して供養する方法として、お供えのお花の飾り方を紹介いたします。
お葬式とお花についてはこちらもご覧ください。
お供えの花の基本的なマナー
お供えの花には、基本的なマナーがいくつかあります。
また、故人さまが亡くなってからどのくらいたったのかによって、適切な花材があるといわれています。
■一般的に避けるべきといわれているもの
・とげや毒のある花
・色が濃い花
特に赤は、血を連想させるとして避けられる傾向が強いです。
・ご自宅にペットがいる場合避けたほうがよい花(ユリなど)
■亡くなってからの時間とお花の内容の関係
・亡くなってから四十九日まで: すべて白の花
・四十九日を過ぎてから一周忌まで:白とグリーン
・一周忌を過ぎたら: 淡い色を含んでもよい
お花屋さんに聞くと、たいていこのような返答があります。
おくりたい相手があまり親しくなかったり、相手の家庭の状況がわからないときはこちらを参考にお花を選んでください。
一方で、おくる相手が親しい間柄だったり、自分の家族のためだったりすればこの限りではありません。
特に、時期に関しては仏教の風習に則ったものです。
色に関しては葬送の花は白というイメージが強く、そのような商品も多くつくられています。かならずしも、その色や時期をきびしく守らなければいけないということは全くありません。
最も大切なことは、故人さまを想う気持ちです。
たとえば、故人さまが赤いバラがお好きなのであれば、赤いバラをお供えするのも素敵です。
赤いバラ一本の花言葉には「あなたしかいません」というものがあります。大切なパートナーやご友人を想うのにぴったりなお花です。
仏花やお供えの花はどこで買える?
■お店で購入する
ご自宅の仏壇やお墓にお供えするお花であれば、お花屋さんで手軽に入手できます。
それ専用で作られていなかったとしても、お花を自分で選んで購入することができます。
また、故人さまのご家族におくりたいという場合でも、お花屋さんで購入できます。
花束やアレンジメント(給水スポンジにお花が挿してある商品)をご要望に応じてお作りいたします。
お店で実際にお花を買うメリットは、その目でお花を見て選ぶことができる点です。
大切な人を想うには、自分で納得して選んだお花をお供えしたいものです。
■インターネット通販で購入する
インターネット通販でもお花を購入することができます。
通販サイトの多くは「お悔やみの花」や「お供えの花」「仏花」という特設コーナーを設けています。
故人さまが亡くなってからどのくらい経ったかや、ご予算、相手との関係性別にお花を用意しています。
近くに店舗がない場合や、すぐにおくりたい・手に入れたいときは通販も利用してみてください。
シチュエーション別お供えの花の飾り方
お花を供えることで故人さまを想いたい、でもどうしたらよいかわからない・・・
という場合のために、シチュエーションやご自宅の状況別にお花の供え方をご案内します!
■自宅の仏壇に供える
ご自宅の仏壇や、置いてある花瓶の大きさに合わせてお花を用意します。
前述したように、ユリは動物にとって毒になるので、ご自宅にペットがいる場合は避けましょう。
キクはよく仏花や葬儀の花としてもちいられます。
もともとは縁起のいい花・邪気を払う花として穢の場面でよく使われてきました。
その影響で、仏壇とキクの組み合わせは見慣れている方も多いのではないでしょうか。
サイズや色もさまざまな種類があり、仏壇に合うものも比較的見つかりやすいといえます。
また、暑さや寒さに強く、長持ちする花でもあります。
茎はハサミで切るのではなく、手で折るとよく水を吸って長持ちします。
■自宅の供養スペースに供える
仏壇のような宗教用具を揃えたスペースはないけれど、写真などと一緒に供養をするスペースがある、という方には小さな洋花がおすすめです。
たとえば、これはカーネーションの「スプレー咲き」という咲き方をする種類のものです。
一本に対してたくさんのお花がついていて、短く切れば小さなスペースにも映えます。
■特に場所は設けていないがお花を飾って故人を想う
普段お花を買うのは慣れていないけれど、お花で供養をしたいという方には、一輪挿しからスタートするのがおすすめです。
一輪挿しとは、お花を一本だけ生けることを前提とした、口の細い花瓶のこと。
花には「花言葉」があります(諸説あり、どれが正しいということはありません)が、それは一本で渡すことで意味がより強くなります。
前述したように、バラ1本の花言葉は「あなたしかいません」や「一目惚れ」です。
(バラは本数によっても花言葉が変わります!)
ほかに
カーネーションは「感謝」
ヒマワリは「誠実」
という花言葉があり、どちらもお花屋さんでも手に入れやすいお花です。
季節のお花や、伝えたい言葉を花言葉として持つお花と一緒に、故人さまがお好きなお菓子などをお供えするだけでじゅうぶんな供養です。
■お墓に供える
お墓に供えるお花にもとくに決まりはありません。
しかし、お墓はご自宅と違い、様々な人が行きかいます。また、お墓を掃除する人も自分だけではありません。
そのため、とげや毒のある花、かぶれを起こしやすい花などは避けたほうが、ほかの人のためではあります。
どうしてもその花をお供えしたい場合は、お墓参りが終わったら家に持ち帰り、家でお供えするという方法もあります。
また、外の過酷な環境でより長持ちさせたい場合は、キクやカーネーションがおすすめです。
暑さや寒さに強く、放っておいても長持ちします。
仏花やお供えの花で供養する
亡くなった人に花を供えて供養するというのは 、古代から人間が行ってきた弔い、生きている者の故人に対する表敬の方法です。人々は大昔から、花が持つ色や香りに癒され、そして言葉にできない思いを花に託していたのです。
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