亡くなった人をお花で供養するのはどんなとき?-お花を供えるタイミング-






亡くなった人を思ってお花を贈ったり供えたりするタイミング

 人は古くから、仲間が亡くなると花を供えて弔いました。

「花で慰めたい」「花から元気をもらいたい」「お花とともに旅立ってもらいたい」という気持ちは現代の人々も持っていて、花祭壇や供花、お墓や仏壇へ供えるお花、事故現場などへの献花、という形で表れています。
 
お葬式の間は様々なタイミングでお花を目にしますが、実はそのあともお花で故人を供養することができるのです。
わたしたちは、このような時にお花で故人を弔えると考えています。
・訃報を聞いたとき
・お葬式が終わった後
・四十九日
・一周忌(亡くなってから1年たった時)
・祥月命日(毎年めぐってくる、亡くなった月日)
・月命日(毎月の亡くなった日と同じ日付)
・誕生日、母の日、父の日
・お盆、お彼岸
 
このコラムでは、それぞれの節目や季節行事の意味とお花について説明します。
お花や葬送にまつわる慣習は、地域や宗教によって異なります。わからないことは、その地域のご親族や宗教者にご確認ください。ここでは、一般的に言われていることについて解説いたします。
 
お葬式で使われるお花についてはこちらのコラムでも解説していますので合わせてご覧ください。

お花を贈るときに共通して注意したいこと

 まずは、供養でお花を贈るとき全体で気をつけたいことをご説明します。

 
□毒をもっているお花
植物の中には、毒をもっているものもあります。
葬儀に関係するお花で代表的なものにユリがありますが、ユリは猫にとって猛毒です。
赤ちゃんや動物がおうちにいるのがわかっているときは、それをお花屋さんに伝えます。適切なお花を作ってもらえます。
 
□色のあるお花
一般的には、四十九日まではすべて白色のお花を贈ることがマナーと言われています。
しかし、故人やご家族がお好きな色や形のお花を贈るのが一番の供養です。控えたほうが良いといわれているバラなども、お好きであればたくさんつかってください。
 
□控えたほうが良いとされているお花
以下に挙げるお花は、一般的に避けられているお花です。いろいろな理由がありますが、必ずしもそうしなければいけない、というわけではありません。
大切なことは、故人のことを思って花を贈ることです。それが一番の供養となります。
 
深く気にする必要はありませんが、関係性を考えたうえで、気にされるかもしれない場合はこれらのお花を避けるのが無難です。
 
<バラ>
とげのある花は殺生を思い出させるため控えたほうが良いといわれています。また赤色は血を連想するなど、避けられる方も多いお花です。
花屋で購入する場合はとげは処理されていますから、そこまで気にすることはありませんが、お手入れの際にけがをしてしまうことを避けるために、バラは選ばない方も多いようです。
 
<毒のある花>
ペットや赤ちゃんが口にしないため、もありますが、殺生をきらう仏教では宗教上、毒のある花もお供えには不向きといわれています。代表的な例はヒガンバナやスイセンです。
 
<かおりの強い花>
ご自宅に飾られるお花のかおりが強いと、贈られた人は困ってしまうことがあります。いい香りだと思って贈っても、相手にとっては苦手な香りかもしれません。ユリやバラは香りも強いので贈るときは気を付けます。
 
 
□お花を贈る形について
大切なご家族を亡くされたご遺族はとても疲れています。
お花は疲れや悲しみを癒してくれますが、お手入れが必要な生き物でもあります。
できるだけお手入れが少なくて済む形のお花を選びます。花束よりは、アレンジメントや保水ゼリーの入った水やりのいらないスタンディングブーケなどがおすすめです。
 
 
こうして並べてみると、注意することがたくさんあるように見えます。
繰り返しますが、大切なことは故人を想ってお花を選ぶことです。
日比谷花壇のお葬式では、洋花を中心とした花祭壇で故人さまの最期を彩ります。祭壇にはたくさんのバラも使われています。あまり深く気にせず、すてきだと思った花を供えてください。
 
日比谷花壇のお葬式の花祭壇はこちらをご覧ください。
 
この先も、一般的なマナーや慣習について説明していますが、あくまで参考程度にしていただければと思います。

亡くなってから一周忌まで

亡くなってから一周忌までのお供えのお花の出番

□訃報を聞いたとき
大切な人が亡くなった時、駆けつける前にまずお花を贈ったり、駆けつけた際にお花を持参することができます。お葬式までの間に故人のそばに置いておく花は「枕花」と言われます。

故人を自宅で安置している場合は問題ありませんが、最近は安置専用施設でお休みになっている場合もあります。ご自宅の状況にもよるので、贈りたい相手に確認するのが間違いないです。

□お葬式が終わった後
お葬式が終わった後に、お葬式に参列できなかった場合などはお花を贈ることが故人への供養になります。近頃は葬儀の規模が小さくなり、参列したかったができなかった、という声もたくさん耳にしています。そのようなときは、ご自宅にお花を贈るのが有効です。

故人のためにもなりますし、疲れているご遺族の癒しにもなります。

□【仏教】四十九日
四十九日とは仏教の考え方で「七七日」、つまり7日(=一週間)が7回すぎた後の法要です。
法要は当日に行えない場合、逝去から49日を過ぎる前に行います。このタイミングでお花を贈るのもよいでしょう。

一般的には、四十九日を過ぎたら白とグリーンを混ぜたお花を贈ると言われています。しかし、こちらもお好きなお花を贈るのがよいでしょう。

 

□【仏教】新盆(にいぼん・しんぼん=初盆:はつぼん・ういぼん)
四十九日を過ぎて最初のお盆を「新盆」などといいます。お盆の風習は地域や宗派によって大きく異なります。詳しく知りたいときは、地域の人やお寺に聞くとよいです。

新盆では、特別に法要が行われることもありますし、新盆をきっかけにご家族にお花を贈るのもよいでしょう。
お盆についてはこのあと詳しく解説しています。

□一周忌(逝去から一年の節目)
一周忌という言い方は、仏教式でお葬式を行った場合です。神道やキリスト教でも一年の節目の法要はあります。また、無宗教でお葬式を行った場合も、一年の区切りに「お別れの会」のような形で故人を偲ぶ会を催すことがあります。

一周忌を過ぎると、淡い色を含んだお花を贈ってよいとされています。お花の色味について気にされているご家族に対しても、色の入ったお花をお持ちして問題ありません。

逝去後一年からあとのお悔やみ

亡くなって1年後からのお悔やみの花の出番

□月命日
月命日(つきめいにち・別名:月忌/がっき)は、故人の命日にあたる毎月の日のことを言います。
例えば、亡くなったのが4月の15日であれば毎月15日が月命日にあたります。
ご自宅でお花を供えたり、お墓参りに行ったりすることで供養になります。

毎月お花を選ぶと、季節の移り変わりが感じられて、悲しみも少しずつ癒されていきます。

□祥月命日
故人の亡くなった日当日のことを言います。たとえば、亡くなったのが4月15日であれば、毎年の4月15日が祥月命日です。

仏教では、亡くなってから1年は一周忌、2年は三回忌、その後七回忌・十三回忌・・・と宗教上区切りのいい祥月命日に特別な法要を行います。

法要はせずとも、お墓参りに行ったり、お花を供えたり、ご縁のあった方とお食事に行ったりと、故人を想ってその日を過ごすことが供養の一つです。

□【仏教】三回忌・七回忌・十三回忌・それ以降
仏教では、亡くなってから2年を「三回忌」、6年を「七回忌」、12年を「十三回忌」と呼び、法要を行います。日本では、インド由来の七仏事(初七日~七七日:四十九日)と中国由来の百か日・一周忌・三回忌に加え、七回忌・十三回忌・十七回忌・二十五回忌・三十三回忌の合わせて十五仏事が行われます。

三十三回忌で弔い上げが行われ、追善法要は最後となります。

葬儀の時ほど装飾や行事が多いわけではありませんが、法要もお花いっぱいで行うことができます。

日比谷花壇で葬儀を行っていない方も、お花でいっぱいの法要、お別れの会にご興味のある方はお問い合わせください。

そのほかに故人をお花で想うとき

 □【仏教】お盆

一年に一度、先祖の霊が家に帰ってくると言われている日です。
先祖を迎えるために、家では様々な準備をします。
東京や横浜・静岡・北海道の一部では7月
そのほかの地域では8月をお盆としています。
 
時期の違い、おすすめのお花についてはこちらの記事を参照してください。
(日比谷花壇のお葬式が運営する別サイトに移動します)
 
□【仏教】彼岸
昼と夜の長さが同じになる、春分の日と秋分の日の当日とその前後3日間がお彼岸です。
この時期は此岸(しがん・私たちが生きている世界)と彼岸(ひがん・ご先祖様がいる世界)が最も近づく日と言われています。ご先祖様たちを想うことで、自分たちも極楽浄土に行けると信じられています。仏教徒でなくとも、お彼岸にはお墓参りに行くという方も多いのではないでしょうか?
故人やご先祖様のことを思うことは多いほうが喜ばれます。お彼岸のタイミングでお花を贈ってみるのはいかがでしょうか。
彼岸についてはこちらもご覧ください。
(日比谷花壇のお葬式が運営する別サイトに移動します)
 
□誕生日・母の日・父の日
一年の中にある様々な行事に合わせてお花を供えたりお墓参りをするのもよいでしょう。
お供えするお花は故人が好きなものを選んで、華やかにお祝いをしたり、感謝の思いを伝えたりする一日にします。

お花は故人に気持ちを伝えるすてきな方法

 「亡くなったことを聞いたけれども何もできなかった」
「お葬式や一周忌は行ったけれどもあとは何もしていない」
「好きな芸能人が亡くなったけれど、何をしたらいいかわからない」

大切な人が亡くなることはとても悲しくてさみしいことです。
お花はその香りや色で悲しみをいやすお手伝いをしてくれます。
また、言葉では伝えきれない思いをお花に託して、故人や先祖に伝えることもできます。
 
難しく考えず、かわいいな、すてきだなと思ったお花をご自宅やお墓で供えてみてください。
 
お供えのお花についてはこちらの記事もご覧ください。
 
日比谷花壇のお葬式について詳しく知りたい方はこちら
 
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この記事を書いた⼈

日比谷花壇のお葬式 コラム編集部




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