目次
人は古くから、仲間が亡くなると花を供えて弔いました。
まずは、供養でお花を贈るとき全体で気をつけたいことをご説明します。
□訃報を聞いたとき
大切な人が亡くなった時、駆けつける前にまずお花を贈ったり、駆けつけた際にお花を持参することができます。お葬式までの間に故人のそばに置いておく花は「枕花」と言われます。
故人を自宅で安置している場合は問題ありませんが、最近は安置専用施設でお休みになっている場合もあります。ご自宅の状況にもよるので、贈りたい相手に確認するのが間違いないです。
□お葬式が終わった後
お葬式が終わった後に、お葬式に参列できなかった場合などはお花を贈ることが故人への供養になります。近頃は葬儀の規模が小さくなり、参列したかったができなかった、という声もたくさん耳にしています。そのようなときは、ご自宅にお花を贈るのが有効です。
故人のためにもなりますし、疲れているご遺族の癒しにもなります。
□【仏教】四十九日
四十九日とは仏教の考え方で「七七日」、つまり7日(=一週間)が7回すぎた後の法要です。
法要は当日に行えない場合、逝去から49日を過ぎる前に行います。このタイミングでお花を贈るのもよいでしょう。
一般的には、四十九日を過ぎたら白とグリーンを混ぜたお花を贈ると言われています。しかし、こちらもお好きなお花を贈るのがよいでしょう。
□【仏教】新盆(にいぼん・しんぼん=初盆:はつぼん・ういぼん)
四十九日を過ぎて最初のお盆を「新盆」などといいます。お盆の風習は地域や宗派によって大きく異なります。詳しく知りたいときは、地域の人やお寺に聞くとよいです。
新盆では、特別に法要が行われることもありますし、新盆をきっかけにご家族にお花を贈るのもよいでしょう。
お盆についてはこのあと詳しく解説しています。
□一周忌(逝去から一年の節目)
一周忌という言い方は、仏教式でお葬式を行った場合です。神道やキリスト教でも一年の節目の法要はあります。また、無宗教でお葬式を行った場合も、一年の区切りに「お別れの会」のような形で故人を偲ぶ会を催すことがあります。
一周忌を過ぎると、淡い色を含んだお花を贈ってよいとされています。お花の色味について気にされているご家族に対しても、色の入ったお花をお持ちして問題ありません。
□月命日
月命日(つきめいにち・別名:月忌/がっき)は、故人の命日にあたる毎月の日のことを言います。
例えば、亡くなったのが4月の15日であれば毎月15日が月命日にあたります。
ご自宅でお花を供えたり、お墓参りに行ったりすることで供養になります。
毎月お花を選ぶと、季節の移り変わりが感じられて、悲しみも少しずつ癒されていきます。
□祥月命日
故人の亡くなった日当日のことを言います。たとえば、亡くなったのが4月15日であれば、毎年の4月15日が祥月命日です。
仏教では、亡くなってから1年は一周忌、2年は三回忌、その後七回忌・十三回忌・・・と宗教上区切りのいい祥月命日に特別な法要を行います。
法要はせずとも、お墓参りに行ったり、お花を供えたり、ご縁のあった方とお食事に行ったりと、故人を想ってその日を過ごすことが供養の一つです。
□【仏教】三回忌・七回忌・十三回忌・それ以降
仏教では、亡くなってから2年を「三回忌」、6年を「七回忌」、12年を「十三回忌」と呼び、法要を行います。日本では、インド由来の七仏事(初七日~七七日:四十九日)と中国由来の百か日・一周忌・三回忌に加え、七回忌・十三回忌・十七回忌・二十五回忌・三十三回忌の合わせて十五仏事が行われます。
三十三回忌で弔い上げが行われ、追善法要は最後となります。
葬儀の時ほど装飾や行事が多いわけではありませんが、法要もお花いっぱいで行うことができます。
日比谷花壇で葬儀を行っていない方も、お花でいっぱいの法要、お別れの会にご興味のある方はお問い合わせください。
□【仏教】お盆
「亡くなったことを聞いたけれども何もできなかった」
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