喪中はがきで逝去を知った時にできることと花贈りの注意点






喪中はがきで逝去を知る

 喪中はがきが届き始めると、だんだんと年の瀬を感じます。

ところが、中には喪中はがきではじめてご友人やお知り合いの逝去を知ることもあります。びっくりすると同時に、何かしたいけれどどうしたらいいかわからない、という場合もあるのではないでしょうか。
 
この記事では、喪中はがきで逝去を知った時にできること、そのうちのひとつとして花を贈るときに気を付けることをご紹介します。
 
喪中はがきまで逝去を知らせないのには、さまざまな事情があります。
よくあるケースは、故人が小さな規模の葬儀を望んでおり、葬儀を近親者で執り行った場合です。仕事などが忙しく、お知らせが遅くなってしまうこともありますし、逝去が年末に近かった時に喪中はがきでお知らせすることにすることもあります。
 
逝去から時間がたっていても、訃報を聞いたときにお悔やみの気持ちを表したいと思うことはおかしなことではありません。ご遺族と連絡を取って、お互いに納得する形で気持ちを表すことが大切です。

あとから逝去を知った時にできること①弔問

 まずは弔問をすることができます。

弔問(ちょうもん)とは、ご家族を亡くしたお家を訪ね、お悔やみの気持ちを表すことです。
基本的には、ご家族に電話をかけ、弔問してよいか尋ねます。
特に葬儀が終わった直後は忙しく、ご家族は疲れています。時間が経っていても、事後処理や手続きに追われていて、弔問客を受け入れる余裕はないかもしれません。
 
「お気持ちだけで」と断られたら、無理に家に訪ねることはしません。
 
弔問をする際は、香典か供物を持参します。
弔問の際の香典の作法は、葬儀の時と同じです。
 
表書きは、宗教・宗派がわからない場合も「御香典」としておけば問題ありません。
葬儀の際にお渡しする香典と同じように、中の封筒にも名前、住所、金額を記入します。
 
香典について詳しくはこちらもご覧ください。
 
供物(くもつ)をお供えすることもあります。
供物とは、故人への弔いの気持ちやご家族へのお悔やみの気持ちを込めてお供えするものの総称です。宗教によってふさわしいとされる内容は異なります。
 
仏教であればお線香やろうそくが一般的ですが、宗教問わず果物や日用品(調味料やインスタント食品)も供えられることがあります。
 
掛け紙は宗教・宗派問わず「志」とすれば問題はありません。
 
金額には幅がありますが、箱に入った詰め合わせのようなものであれば5000円~10000円くらいが一般的です。葬儀の時に供える場合、盛り篭という選択肢もあるので、15000円~20000円くらいが相場です。

あとから逝去を知った時にできること②供物・香典を送る

 弔問をお断りされた時や、遠方で弔問へ向えないときは、お悔やみの気持ちをしたためた手紙とともに香典や供物を送ることもできます。

 
手紙には、お悔やみの気持ちをしたためれば問題ありません。
「重ね言葉」(ますます・たびたび など)や忌み言葉を避けることだけ注意してください。そのほか、特に決まりはありません。
 
香典を送る場合は簡易書留を利用します。
その場合も不祝儀袋を使用して、表書き・中書きともに葬儀の時とまったくおなじように用意します。
 
供物を送る場合のマナーも、持参する場合と特に変わりはありません。
 
訃報を知ったタイミングが四十九日を過ぎていた場合、受け取る方(遺族)は香典返しを終えている可能性があります。そのタイミングで香典や供物を送ってしまうと、改めてお返しの品を選定する必要が出てくるかもしれません。そのような場合は送る方も無理をせず、お悔やみの言葉だけでも十分です。
 
どのようなケースにせよ、一度電話を差し上げ、双方にとってここちのよいやり方で気持ちを伝えることが大切です。

あとから逝去を知った時にできること③お花を送る

 供物や香典といった仰々しいものではなく、もっとシンプルに気持ちを伝えたいとか、ご家族が少しでも元気になるようなもので気持ちを伝えたいといった場合に最適なのが花贈りです。

花の場合も、香典や供物と同じようにお返しを考えることもありますが、四十九日を過ぎていても気兼ねなく気持ちを伝えられるツールです。
 
お花の通販サイトではたいてい「お悔やみのお花」や「仏花」というコーナーが設けられており、送る時期や値段に合わせた商品が用意されています。
 
一般的には、亡くなってから四十九日まではすべて白色、
四十九日から一周忌までは緑を差し色に使ってよいと言われています。
しかし、通販サイトでもいろいろな商品が用意されているように、慣習にこだわりすぎる必要はありません。
 
故人さまが好きだった花や色、
ご家族が好きな花、故人さまやご家族と贈り主の思い出の花、その時の旬のお花など、選び方はさまざまです。気持ちを込めて花を選ぶことが何よりの供養だといえます。
 
ご家庭にペットがいる場合は少し注意が必要です。
花の中には、ペットが口にすると毒になるものもあります。たとえばユリや球根のお花はペットにとって危険な花です。もし、お家にペットがいることがわかっているのであれば、そのようなお花は避けます。
 
ペットにとって危険なお花は以下のコラムでもご紹介しています。
ペットが亡くなった時に供える花|日比谷花壇のお葬式>>
 
また、器や商品の形も様々です。
籠や陶器に飾られたアレンジメントはきちんとした印象を受けますが、お花を飾り終わった後の処理が少し大変です。アレンジメントの場合は、捨てやすいプラスチックの容器などを選ぶとよいでしょう。
近頃は、飾り終わったらそのまま捨てられる「スタンディングブーケ」と呼ばれる商品も多く存在しています。できるだけご家族の負担にならないものを選びます。

冬のお悔やみの花のおすすめ

 喪中はがきで逝去を知った後に贈るのにおすすめのお花をいくつか紹介します。

これらのお花は切り花としてお店で買うこともできるので、お墓参りの際にお供えするお花としても参考にしてください。
 
■キク
お供えの花としてよく使われます。
葬儀等でもよく使用される白いものの印象が強いかもしれませんが、じつは色々な咲き方・色のあるお花です。邪気を払うとしても知られていて、お供えの花として最適です。時期を選ばず市場に出回っており、いつでも色々な種類から選ぶことができる花といえます。
 
■フリージア
冬を代表するお花です。つぼみが多く、少しずつ咲いていく様子から生命力を感じ、こちらが元気をもらえます。種類によっては香りが強いと感じる方もいるので少し注意が必要です。
 
■スイートピー
春のイメージがありますが、12月ごろから徐々に出回り始めます。ふわふわとしたやわらかな花姿が印象的な花です。スイートピーはどの種類も甘い香りがします。ご自宅に送られる際は少し注意が必要です。
 
■チューリップ
こちらも春先のイメージが強いかもしれませんが、切り花としては11月後半から出回り始めます。実は咲き方や色のバリエーションが豊富なお花です。花言葉は「思いやり」で、優しい故人さまをイメージして贈るのにぴったり。球根のお花なので、ペットがいるご家庭に送るときには注意が必要です。

訃報を後から聞いても、気持ちを伝える手段はたくさんあります

 亡くなった事実を、お葬式が終わった後に聞くと少しびっくりします。葬儀に行きたかった、最後に顔を見たかったと思う気持ちもあるかもしれませんが、あとから知らされる場合には事情があります。

 
喪中はがきによって訃報を知っても、お悔やみの気持ちを伝える手段はたくさんあります。
慌てず、故人さまとご家族を敬う気持ちを忘れずにまずは連絡を差し上げます。
 
お互いを想って香典や供物、お花を用意することがそれだけで十分な供養です。
あまり慣習にとらわれすぎず、気持ちをお伝えください。
 
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この記事を書いた⼈

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