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危篤とは、医師が患者の命が危険な状態にあると判断した場合に使われる言葉です。もし家族が危篤と診断された場合、親族や友人など親しい人への連絡や、その後の葬儀など、様々な対応が必要になります。この記事では、危篤状態になった際の対応から、その後の葬儀までの流れについて解説します。
危篤とは、医師が患者の命が非常に危険な状態にあると判断した状況を指します。ただし、危篤と診断されたからといって、必ずしもすぐに死に至るわけではありません。重篤という言葉も似ていますが、重篤の場合は回復の見込みがある点で大きく異なります。危篤と判断された場合、医師から家族や近い親族に集まるよう促されます。
「危篤」の意味
危篤とは、医師が患者の病状や怪我の状態から、回復の見込みがなく、生命の危機が迫っていると判断した状態を指します。危篤状態は、入院中の患者の病状悪化や、事故による重篤な状態など、様々な状況で起こりえます。しかし、危篤と診断されたからといって、直ちに逝去するとは限りません。病院によって対応は異なりますが、家族は付き添いや宿泊の準備をし、万が一の事態に備える必要があります。
「重体」「重篤」との違い
「重体」と「重篤」は、どちらも病状が深刻な状態を表しますが、意味合いに違いがあります。「重篤」は、病気や怪我の程度が非常に重い状態を指し、命に関わる可能性があることを示唆します。一方、「重体」は、生命の危機が迫っている状態を意味し、より緊急性が高い状況で使用されます。つまり、重篤は病状の深刻さを示す言葉であり、重体は生命の危険度を示す言葉と言えるでしょう。どちらの状態も予断を許さない状況であることに変わりはありません。
また、どちらも「危篤」と異なり、必ずしも回復の見込みがないわけではありません。
医師から危篤の診断を受けた場合、まずは近親者に知らせます。 患者本人が希望する場合や、家族が望む場合は、親しい人にも連絡を取り、最期の時を共に過ごせるよう配慮することが大切です。危篤状態は、いつ容体が急変するか予測が難しいため、迅速な連絡が求められます。
家族がするべき心の準備
危篤と医師から告げられた際は、誰しもが動揺を隠せません。長年の闘病生活を送っていた場合は、ある程度の覚悟ができていることも考えられます。しかし、事故など予期せぬ事態で危篤となった場合は、心の準備ができていないまま、その事実を受け止めなければなりません。
まずは落ち着いて、やるべきことを考えましょう。もしもの時には、お通夜や葬儀、火葬などの手続きが必要となります。悲しみの中にある状況ではありますが、今後の対応に備えて、心の準備をしておくことが大切です。
自宅で危篤となった場合の対応
自宅で療養中に危篤状態になった場合、まず慌てずに主治医に連絡し、指示を仰ぎましょう。日本では多くの方が病院で亡くなりますが、自宅で最期を迎えたいと希望する方も少なくありません。そのため、事前に危篤時の対応について主治医と相談しておくと安心できます。万が一の事態に備え、どのような対応が必要なのかを事前に確認しておくことで、落ち着いて行動できます。家族間での十分なコミュニケーションを日頃から心がけ、もしもの時に備えておきましょう。
危篤の連絡は、まずご家族に行い、その後、親族や親しい友人へ連絡するのが一般的です。容態が急変する可能性も考慮し、迅速な連絡を心がけましょう。連絡の際には、病院の住所や病室番号など、駆けつける際に必要な情報を伝えることが重要です。特に、以前から病状が思わしくない場合は、事前に連絡先をリストアップしておくと、いざという時にスムーズに対応できます。
親や親戚への連絡
危篤の連絡を受けたら、まずは親しい親戚へ速やかに連絡します。具体的には、同居している家族、親、子供、兄弟姉妹、叔父叔母、祖父母、そして孫など、ご本人と特に親しい間柄の親族には、早急に知らせる必要があります。一般的には、三親等以内の親族で、普段から親交のある方に連絡することが多いようです。
危篤の場合は容態が持ち直すこともありますが、遠方に住んでいる親戚には連絡はしておいたほうが良いです。
友人への連絡 友人
親族以外に、故人と親交が深かった友人への連絡も検討しましょう。連絡をする際は、最期の時を大切な人たちと過ごすための時間を作ることを念頭に、範囲を慎重に判断することが大切です。特に親しい友人には、できる限り早く連絡することを心がけましょう。
職場や関係者への連絡
危篤状態が長引く場合、会社や職場への連絡が必要になります。業務への影響を最小限に抑えるため、速やかに状況を伝えましょう。上司へ口頭で連絡するのが基本ですが、難しい場合は電話で状況を説明します。数日間の不在となる場合は、定期的な状況報告と業務の相談を心がけましょう。メールは補助的な手段として活用し、迅速な情報伝達のために電話を優先することが望ましいです。
危篤状態を知らせる際の連絡方法としては、電話、メール、SNSなどが考えられます。電話は直接的なコミュニケーションが可能で、緊急度の高い状況を伝えるのに適しています。状況に応じて適切な手段を選ぶことが必要です。
危篤状態から残念ながら臨終を迎えた場合、家族は様々な対応を行う必要があります。まず、医師から死亡診断書を受け取ります。その後、親族や親しい友人に連絡し、訃報を伝えます。並行して、葬儀社へ連絡し、葬儀の準備を進めることになります。葬儀の日程や場所、形式などを決定し、必要な手配を行います。
死亡確認
医師が死亡を確認すると、死亡診断書が発行されます。死亡診断書は、医師が医学的かつ法律的に死亡を証明する重要な書類であり、国の統計にも用いられます。この書類には、亡くなった方の氏名や住所などの基本情報に加え、死亡原因が詳細に記載されます。死亡原因は直接的な死因、その原因、発症から死亡までの時間が記録され、外因死の場合は、負傷した場所や状況も記述されます。死亡診断書は、市区町村役場に提出する死亡届に添付される重要な書類です。
葬式・葬儀の準備
死亡が確認された後には、通夜や葬儀の準備を始めましょう。葬儀社に見積もりを依頼する際には、葬儀の規模や参列者の見込み、香典の有無と予算などの詳細な情報を伝える必要があります。初めて葬儀を行う場合は、特に戸惑うことが多いかもしれません。葬儀社が決まっている場合は安心できるため、事前に決めておくのがおすすめです。
無料の事前相談を行っている葬儀社も多くあります。
事前相談について詳しくはこちらの記事もご覧ください。
お葬式の事前準備でできること|日比谷花壇のお葬式>>
担当者と直接話しながら進めることで、葬儀や手続きをスムーズに進められます。葬儀社への見積もり、お通夜と葬儀の手配、火葬場の予約が完了すれば、葬儀の日時や規模など、全体の詳細が決定します。葬儀の日程が決まったら、参列者へ日程を通知しましょう。電話やSNSでの連絡に加え、案内状を送るのが一般的です。案内状には、葬儀の日程、場所、喪主の名前などを記載します。香典を辞退する場合は、その旨も明記しましょう。
葬儀の流れについてはこちらの記事もご覧ください。
亡くなってから葬儀までの流れ|日比谷花壇のお葬式>>
自宅で死亡した場合の流れ
自宅で身内が亡くなった場合、まずかかりつけ医に連絡しましょう。24時間以内の診察や治療を受けていた場合は、医師から死亡診断書が交付されます。また、24時間以内の診察がなくても、持病による死亡と確認されれば発行が可能です。
もし、かかりつけ医がいない場合は、警察へ連絡します。事件性の有無を確認するための事情聴取や現場検証が行われますが、協力しましょう。事件性がないと判断されれば、監察医によって死体検案書が発行されます。
注意点として、遺体をむやみに動かしたり、救急車を呼んだりすることは避けてください。現場検証が長引く可能性や、親族が疑われる事態を招くこともあります。救急車は原則として、遺体の搬送は行いません。まずは、かかりつけ医または警察に連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。
この記事では、危篤という状態について、その意味や重篤との違い、そして家族が危篤と診断された際にどのような対応が必要になるのかを解説しました。危篤とは、医師が患者の生命が非常に危険な状態にあると判断した場合に使われる言葉であり、家族は親族や友人への連絡、葬儀の準備など、様々な対応を迅速に行う必要があります。万が一の事態に備え、事前に知識を身につけ、心の準備をしておくことが大切です。
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