葬式は、故人を葬る一連の儀式の総称として広く使われる言葉です。具体的には、お通夜から始まり、葬儀、告別式といった一連の儀式全体を指すことが多いです。 辞書では「死者を葬る儀式、とむらい」などと定義されており、葬儀とほぼ同義で扱われることもあります。
しかし、厳密には葬式は「葬儀と告別式を合わせた言葉」と解釈されることもあります。 多くの人が「葬儀」や「告別式」よりも「お葬式」という言葉を使うのは、これらの儀式全体を包括する言葉だからと言えるでしょう。
故人を見送る儀式には、「お葬式」「葬儀」「通夜」「告別式」といった様々な名称があります。これらの言葉は同じような意味で使われることも多いですが、厳密にはそれぞれ異なる儀式を指しています。
前述したように、「お葬式」はこれらの儀式全体を含む総称です。では「葬儀」「通夜」「告別式」などはどのような違いがあるのでしょうか。
■「葬儀」とは
「葬儀」は、一般的に故人の冥福を祈り、弔うために行われる宗教的な儀式を指します。
狭義ではお通夜の翌日に行われる「葬儀式」を指しますが、広義では臨終から火葬、納骨までの一連の儀式全体を「葬儀」と呼ぶこともあり、この場合は「葬送儀礼」の略として使われます。
仏式では僧侶による読経や焼香が行われ、神式では神官による祭詞や祈祷、キリスト教式では聖書の朗読やお祈りなど、宗教によって内容は異なります。 葬儀は故人を見送るだけでなく、残された家族や友人たちが故人の死を受け入れ、心の整理をつける場でもあります。
■「通夜」とは
通夜は、葬儀や告別式の前夜に執り行われる儀式です。かつては故人の蘇生を願い、遺族や親しい人々が夜を通して故人に寄り添い、線香や灯明を絶やさないように付き添いました。これが「通夜」のはじまりとされています。
現代では、長時間にわたる通夜は少なくなり、1時間から3時間程度の「半通夜」が一般的です。 これは、参列者の負担軽減や防災上の観点など、時代の変化に合わせて形式が変化したためです。
通夜は、故人との最後の夜を共に過ごし、別れを惜しむ大切な機会です。遠方から駆けつけた親族が故人を偲び、思い出を語り合う場ともなります。また、仕事の都合などで告別式に参列できない方が、通夜に弔問することも一般的になっています。
通夜についてはこちらの記事も併せてご覧ください。
お通夜とはなにか?|日比谷花壇のお葬式>>
■「告別式」とは
告別式は、故人と生前関わりのあった方々が、社会的な儀礼として最期のお別れをする儀式です。一般的に、葬儀のあとに続けて行われますが、近年では葬儀と告別式を明確に区別せず、「葬儀・告別式」としてまとめて執り行うことが一般的になっています。
葬儀が宗教的な意味合いが強いのに対し、告別式は弔問客が故人との別れを惜しみ、お焼香や献花などを行う場となります。参列者の範囲に厳密な決まりはありませんが、親族に加え、友人や会社の同僚など、故人と親しかった人々が参列することが多いです。
そもそもなぜお葬式を行うのでしょうか?
お葬式は、単に故人を送る儀式ではなく、様々な意味合いを持っています。宗教的な供養に加え、故人の死を周囲に知らせ、社会的な区切りをつける役割があります。また、ご遺体を衛生的に処理し、残された人々が故人の死を受け入れ、悲しみを乗り越えるための大切な機会でもあります。
■故人を見送るため
葬式は、太古の時代から故人をこの世から死後の世界へ送り出すための儀式とされてきました。
遺族や親族、故人と縁のあった人々が集まり、故人の冥福を心から祈り、死後の安らかな眠りを願います。葬式の形式は、宗教や地域の慣習、そして家族の意向によって様々です。どのような形であっても、故人を大切に思い、最期のお別れをすることは、残された人々にとって故人の死を受け入れ、前を向いて生きていくための大切な区切りとなります。
■死を知らせるため
人が亡くなった際には、親族や友人・知人など、故人と生前に関わりのあった方々へその事実と葬式の概要を知らせる「訃報」の連絡が必要です。
遺族が故人の交友関係すべてを把握しているとは限らないため、葬儀を行うことで、直接連絡を受けていない方々へも故人の死を伝える役割を果たします。特に、地域に根差して生活していた方の場合、新聞のお悔やみ欄などを通じて訃報を知り、葬儀に参列する近親者以外の方も少なくありません。
葬儀は故人が社会からいなくなったことを広く知らせ、故人と縁があった多くの人々が最期のお別れをする機会を提供します。また、故人の死を社会的に周知することで、遺された家族が地域社会の中で新たな関係を築いていくきっかけともなります。
■残された人たちのため
葬儀は、残された人々が故人の死を現実として受け止め、心の整理をつけるための重要な機会です。大切な人を失った悲しみは深く、すぐに乗り越えることは難しいですが、葬儀を通して故人との別れと向き合う時間を持ち、感情を表現することで、少しずつ悲しみを癒していくことができます。
また、葬儀は故人と縁のあった多くの人々が集まる場でもあります。参列者は、故人の生前の交友関係を知り、故人の思い出を語り合うことで、故人を偲びつつ新たな人間関係を築くきっかけを得ることもあります。 故人の死を知らせ、社会的なつながりを確認し、感謝の気持ちを伝える場として、葬儀は残された人々にとって意味深い儀式なのです。
お葬式は、お通夜から始まり、葬儀・告別式、火葬、そして初七日法要へと進む一連の儀式です。それぞれの儀式には故人を偲び、見送るための大切な意味が込められています。ここでは、お葬式の流れに沿って、それぞれの儀式の持つ意義について見ていきましょう。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
葬儀の流れを知りたい|日比谷花壇のお葬式>>
■臨終から安置、打ち合わせまで
臨終を迎えたら、まず関係者に連絡し、医師から死亡診断書を受け取ります。
病院で亡くなられた場合は、霊安室に一時的に安置されますが、長時間滞在はできません。そのため、速やかにご遺体の搬送先を決める必要があります。搬送先は、ご自宅か葬儀社の安置施設が一般的です。
ご自宅での安置は、住環境が整っていれば可能ですが、夏場などは温度管理に注意が必要です。 葬儀社の安置施設を利用する場合は、プロによる管理が行われるため安心ですが、費用がかかります。
ご遺体の安置と並行して、葬儀社との打ち合わせを行います。事前に葬儀について話し合っている場合は、その内容に沿って詳細を詰め、未定だった項目を決定します。
葬儀の規模や祭壇、料理、返礼品などは事前に決められますが、式場や火葬場、日程は空き状況を確認して決定するため、直前の決定となります。 打ち合わせの際には、死亡診断書が必要となり、多くの場合、葬儀社が役所への手続きを代行してくれます。 また、ご自宅に安置している場合は、ドライアイスの交換なども葬儀社が行います。
■通夜を執り行う
通夜は、葬儀・告別式の前夜に行われる儀式です。かつては遺族や近親者が夜通し故人に寄り添い、線香や灯明を絶やさずに見守る儀式でしたが、現代では2~3時間程度で終了する「半通夜」が一般的となりました。これは、参列者の負担軽減や時代の変化によるものです。通夜は故人との最後の夜を共に過ごし、別れを惜しむ大切な時間であり、遠方から来た親族が故人を偲び、思い出を語り合う場ともなります。また、葬儀・告別式に参列できない方が弔問する機会にもなっています。仏式の場合、通夜は受付から始まり、開式、読経、焼香と進み、地域によっては通夜振る舞いが行われます。喪主による挨拶で閉式となるのが一般的な流れです。
■葬儀・告別式を執り行う
通夜の翌日には葬儀・告別式が執り行われます。
流れは、宗教や地域によって異なりますが、仏式では僧侶の入場から始まり、読経、弔辞や弔電の読み上げと進みます。読経中に焼香が行われることもあります。 焼香は、故人と向き合う前に心身を清め、故人を死後の世界へ導くという意味があるとされています。
■出棺と火葬をする
葬儀・告別式が滞りなく終わると、故人様を火葬場へお送りするための「出棺」の儀式へと進みます。
棺に生花などを納める「花入れの儀」が行われ、故人様の周りを飾ります。その際、故人様への最後の言葉をかける方もいらっしゃいます。地域によっては、棺の蓋に釘を打つ「釘打ちの儀式」が行われることもありますが、近年では省略される場合もあります。
喪主の挨拶の後、数名で棺を霊柩車まで運び、火葬場へ向かいます。火葬場へ同行するのは、主に遺族やごく近しい親族、故人と特に親しかった友人などです。
施設によりますが、火葬には1時間から2時間ほどかかり、その間同行者は火葬場の待合室などで待ちます。火葬が終わると、ご遺骨を拾い上げる「収骨(骨上げ)」を行います。
■初七日法要を行う
初七日法要は、仏教において故人の命日から7日目に行われる最初の法要です。
かつては命日から7日目に改めて集まって執り行われていましたが、現代では葬儀当日に火葬の後や葬儀式中に続けて行う「繰り上げ初七日法要」や「繰り込み初七日法要」が一般的になっています。これは、参列者の負担軽減や、遠方からの親族が集まりやすいといった理由からです。
初七日法要の流れは、地域や宗派によって異なりますが、一般的には僧侶による読経、参列者による焼香が行われ、僧侶からの法話がある場合もあります。その後、故人を偲んで会食(精進落とし)を行うことが一般的です。
葬儀、葬式、通夜についての言葉の意味や役割については解説してきたとおりです。
では、通夜・葬式のどちらに参列するのがふさわしいのか、また両方参列する時の考え方などについて解説します。
■通夜と葬儀・告別式のどちらに参列するか
通夜と告別式のどちらに参列するかは、故人との関係性や自身の都合によって判断することが一般的です。かつては、親しい間柄の人が通夜に参列し、知人や仕事関係者は告別式に参列するという考え方が主流でした。しかし近年では、仕事などで日中の告別式に参列が難しい場合、夕方から夜にかけて行われる通夜に参列する方も増えています。親族や特に親しかった友人の場合は、両方に参列することが多いですが、遠方に住んでいる場合や体調によってはどちらか一方でも問題ありません。大切なのは故人を偲ぶ気持ちであり、自身の状況に合わせて無理のない範囲で参列することです。また、会社関係の場合は会社の指示に従うことも考慮しましょう。どちらにも参列できない場合は、弔電を送る、供花を贈る、香典を渡すなどの方法で弔意を示すことができます。
■香典について
親しい間柄の場合、通夜と葬儀・告別式の両方に参列することもあるかと存じます。この際、香典をどちらで渡せばよいか悩む方もいらっしゃるでしょう。
香典は、通夜か葬儀・告別式のいずれか片方でお渡しすれば問題ありません。両方に参列される場合でも、一度だけ渡すのが一般的です。これは、不幸が重なることを連想させないためとされています。
一般的には、通夜で香典を渡すことが多いようです。通夜で香典を渡したあと、告別式では記帳のみ行います。
どちらか一方に参列する場合は、参列される方に香典を持参します。 地域によっては通夜に出すべき、あるいは告別式に出すべきといった慣習がある場合もあるので、心配な場合は葬儀社のスタッフや周囲の方に確認すると安心です。
香典についてはこちらの記事も併せてご覧ください。
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