家族葬は、施行できる場所に特に制限はありません。特定の宗教(宗派)に限定される葬儀ではないため、故人や遺族が望む場所であれば、たいていの場所で行なうことができます。
とはいえ、よく利用される場所は故人や遺族の自宅、または葬儀会社の施設です。近年では核家族化の影響で自宅で葬儀を営むのは(スペース上)難しい場合がありますが、家族葬は参列者が限られるので自宅は有力な選択肢です。また、故人が晩年を介護施設や病院で過ごしていた場合、「帰宅させてあげたい」という方針で自宅での葬儀を選ぶ遺族はめずらしくありません。
葬儀会社の施設は家族葬の会場として最適です。スペースに十分なゆとりがあり、予算に応じて祭壇も用意されます。また、ゆっくりと故人とお別れするため、軽食や休憩(宿泊)施設が用意されている場合もあります。
なお、自宅での葬儀でも葬儀会社に依頼して祭壇を用意することは可能です。しかし、自宅がマンションの高層階の場合は棺を運び入れることが困難な場合もあるので葬儀会社に相談してください。
家族葬は、その名の通り家族を中心としたメンバーで行う葬儀です。一般的な葬儀のように、故人の友人や仕事上の関係者、近隣の知人が参列することは原則としてありません。
メンバーがかなり限定された「身内の集まり」という雰囲気で葬儀が進行するため、改まった形での「喪主の挨拶」がないこともめずらしくありません。つまり、葬儀に参列してくれたことに対して、お礼を述べなければいけない間柄の人物はその場にいない可能性が高いのです。
故人の兄弟(姉妹)などが会場に駆けつけてくれたとき、あるいは帰宅するときに一般的な挨拶に近い形で話す機会はあるでしょう。また、葬儀会社と連絡をとる人(いわゆる喪主)はいますから、葬儀会社のスタッフに対して軽く挨拶を述べることはあるはずです。
宗教上の制限(取り決め)がほとんどない点が家族葬のポイントなので、喪主の挨拶の有無は自由に決めましょう。喪主は進行役としての役割も強いので、火葬場に向かう段階になったとき、あるいは火葬直前に軽くスピーチすることはあるかもしれません。
参列者がかなり限定される葬儀、それが家族葬です。しかし、訃報を聞いて駆けつけて来る知人がいるかもしれません。故人に弔意を示したい人を追い返すわけにはいかないため、基本的には会場に迎え入れて焼香などをしてもらいましょう。
もともと多数の参列者を想定しない家族葬なので、軽食などの準備がないとしてもそれを相手に失礼だと考える必要はありません。「身内だけで(葬儀を)済ませるつもりだったので」と説明して、軽食などの準備に不足があることを伝えましょう。身内だけとはいえ、子どもも連れてくるなど人数が増える可能性はあるので、一定量の軽食は用意しておくと安心です。
結論として、予定外の来訪者の応対を避けて近親者だけで故人とお別れするためにも、関係者に訃報を伝えるのは葬儀が完了したあとにするのもひとつの選択肢です。電話や手紙などで訃報を伝えるときには、葬儀はすでに済ませたこと、亡くなった日付や年齢を伝えれば(報告が葬儀後でも)失礼にはなりません。
家族葬は、明確な決まりがないところがポイントになる葬儀です。必ずしも伝統的な葬儀形式をとる必要はありません。故人の趣味などにより、パーティーに近い雰囲気になることもあります。一番大切なことは、身近な人だけでしっかりと故人とお別れする時間を作ることです。故人のため、どのように演出することが最適なのか、じっくりと考えてください。
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