直葬についてもっと詳しく知る
直葬のマナー

直葬とは通夜・告別式を行わず、納棺後すぐに火葬する葬儀のことです。
火葬式とも呼ばれます。
葬儀にかかる費用を大幅に抑えられるだけではなく、遺族の体力的・精神的な負担を軽減することができます。
しかし、通夜・告別式を行わないスタイルは理解度が低いという特徴があります。
直葬ならではのマナーがあるため、事前に理解しておきましょう。

直葬で必要となる基本的なマナー

直葬(火葬式)では通夜・告別式を行わず火葬のみとなります。
そのため身内だけの少人数で行うケースがほとんどです。
参列しても火葬だけなので、通常の葬儀ほど服装にこだわる必要はありませんが喪服や黒色のスーツなど常識の範囲内で適切な服装を心掛けた方が良いでしょう。

香典は直葬でも用意する人がいるので、受け取った場合は返礼品を渡しましょう。
火葬の前後にそれぞれ時間があるため、その時に渡されることが多いです。

火葬後は遺骨を骨壺に納める骨上げが行われます。2人で1組になって竹の箸で遺骨を1~2片拾います。
拾ったら次の人に箸を渡し、同じように遺骨を骨壺に納めていきます。
関東では全身、関西ではのど仏など地域によって拾う部分が異なるため事前に確認しておきましょう。
分骨する場合はあらかじめ葬儀社に伝え、骨壺を2つ用意してもらいます。

食事に関して直葬では行わないのが一般的です。
食事の場を設ける場合は自宅や外食などで簡単に済ませることになります。

遺体の安置場所が必要

納棺後に火葬となりますが、法律上亡くなってから24時間は火葬することができません。
そのため自宅や葬儀社の霊安室などで一時的に遺体を安置しておく必要があります。
自宅で故人と最期の時間を過ごしたい場合は清潔な布団を敷き、故人を寝かせます。ドライアイスなどを用いて遺体を正しく安置することが重要です。
枕飾りなどを適宜用意しましょう。

自宅に十分なスペースがない場合は葬儀社に連絡して寝台車で迎えに来てもらえば、葬儀社の霊安室などで納棺まで安置してもらえます。
この段階で安置する場所を決めていなくても、葬儀社に直接相談すれば適切な方法を教えてくれるので心配ありません。
葬儀社へ完全に任せる預かり安置と遺族が付き添う安置の方法があり、都合に合わせて選択しましょう。
自宅で安置する場合も葬儀社に連絡すれば正しい対処を行ってくれるので、葬儀の打ち合わせをするためにも連絡するのが得策です。
病院で亡くなった場合、病院では遺体を長時間安置することができないため葬儀社に連絡して自宅か霊安室に移動しなければなりません。

周囲の人や菩提寺の理解が必要

最も重要とも言えるマナーは、周囲の人々に直葬を理解してもらえるように説得することです。
通夜・告別式などの儀式を行わないことに抵抗感を示す親族は少なくありません。
菩提寺に対しても事前に説明しておかないと、納骨となった時にトラブルとなる恐れがあります。
金銭的な余裕がない、家族だけでこじんまりと行いたいなど直葬を行う理由を明確に述べて親族の了承を得てから準備に移りましょう。

親族に理解してもらえても、参列者から不満が出ることもあります。
参列者全員の了承が得られない場合は後にお別れの会を催すなど、故人を弔う場を設けた方が良いかもしれません。
特に注意しなければならないのは忙しくて直葬当日に来られない人です。
来られないからと説得を怠るのではなく、きちんと説明しておかないと後にトラブルとなってしまいます。

故人と親しい人は参列しなくても必ず連絡を取っておきましょう。
葬儀社も直葬を行わない所があるので、あらゆる面で配慮しながら故人を弔わなければならない方法と言えます。

まとめ

直葬は故人が90歳前後で友人や知人がほとんど亡くなっている、認知症で家族しか参列者がいないなどの場合に用いられている方法です。
友人や知人が多いにも関わらず直葬を行うと、トラブルとなってしまうかもしれません。
直葬は骨上げや安置所の確保など基本的なマナーだけではなく、直葬への理解を求めるという重要なポイントがあります。
必ず故人と親しい人には連絡を取り、了承を得てから直葬を行いましょう。